" カノン "
≒ 輪唱
監督 雑賀俊朗
出演 比嘉愛未
ミムラ
佐々木希
多岐川裕美
鈴木保奈美
あらすじ、ネタバレ御免
***
金沢 七月十日 二時過ぎ
故裕美儀葬儀
喪主希
喪主の姉ミムラ
遅刻した喪主の姉愛未
故裕美は三姉妹の祖母
祖母は金沢の老舗料亭の女将で三女希が跡を継いだ
祖母は遺書を顧問弁護士に預けていた
長女ミムラは
H銀行金沢支店の預金を相続 びっくりするほど少ない
次女愛未は
W銀行金沢支店の預金を相続 びっくりするほど少ない
三女希は
金沢市の宅地と株式二万株を相続
裕美は手紙も残していた
死んだと嘘を吐いていましたが
あなた達のお母さんは
富山県魚津市の夕日と蜃気楼が見える老人ホームで
生きています
3人は 魚津市の夕日と蜃気楼が見える老人ホームで
母保奈美と会う
呆けていた
3人の娘のことも理解できない
*
*
3人が子供の頃 父が死んで
保奈美はそれからからアル中になったが
祖母が嫌いで 絶対世話になろうとしなかった
19年前 火事を起こし母が入院したのをきっかけに
3人姉妹は祖母に引き取られた
保奈美のアルコール依存症は治らず
家族と音信不通になったが
9年前
アパートで一人暮らしをしていた保奈美は
家賃を滞納し
困った大家が裕美に連絡して来た
祖母は母を
魚津市の夕日と蜃気楼が見える老人ホームに預け
3人には母は死んだと嘘を吐いた
*
*
長女ミムラは黒部宇奈月温泉駅から新幹線に乗る
長女ミムラは2児の母
夫が とてもとても気難しいので気詰まり
ヘマをしたら反省文を書かされる
これはモラルハラスメント?
三女希は 跡を継ぎたくて継いだ訳じゃない
姉2人が継がなかったから仕方なく継いだ
力量が祖母にまだまだ届かないのも分かってる
新女将の重圧に押し潰されそう
自然と酒の量が増える
次女愛未は黒部市在住の小学校の先生
母なんか死ねばいいとずっと思ってた
彼氏と黒部峡谷鉄道トロッコ電車に乗って
欅平駅まで行って黒部峡谷でデート
次女愛未は彼氏と
夕日と蜃気楼が見える老人ホームの母を訪ねる
母の引き出しからオルゴールを発見
曲はパッヘルベルのカノン
この曲は3人姉妹が子供の頃
ピアノの発表会で弾いた曲
毋が好きだと言った曲
*
祖母はもう一通手紙を残していた
そりに拠れば
32年前
画家志望だったが才能がなく諦めて専務になった息子から
早くに親を亡くし教養もなく気働きもできず
若女将の器ではない保奈美と結婚したいと言われ
それはそれは 落胆した
でも もう
お腹には子供がいて 反対するには手遅れだった
それでも
3人の孫が生まれた時は幸せだった
その頃 息子は
また画家になる夢を追いかけていた が
やっぱり絵の才能はなく
画廊の女主人の尻も追い回していて
その女主人と心中しようとしたが女主人に断られ
1人で入水自殺した
以後 保奈美はアル中への道を歩む
現在に至る
*
*
長女ミムラはモラルハラスメント夫に耐えきれず
離婚を決意
子供を連れて家を出る
今後は妹希の料亭に居候になるつもり
次女愛未は結婚
披露宴には母も呼ぶ
3人姉妹はビアノでカノンを弾く
母が泣いて喜ぶ
めでたし、めでたし
まあ
一般的には
母娘の絆を描いた
良い話
って事になるんだろうけど
見ていて 面白くはない
波乱万丈
ご苦労様でした
一杯飲んで
一休み
2016年 日本映画 123分
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