" SHOCK AND AWE "
監督 ロブ・ライナー
出演 ウディ・ハレルソン *ジョナサン・ランデー
ジェームズ・マースデン *ウォーレン・ストロベル
ロブ・ライナー *ジョン・ウォルコット
ジェシカ・ビール
ミラ・ジョヴォヴィッチ
トミー・リー・ジョーンズ *ジョー・ギャロウェイ
誰もが知ってるあらすじ、ネタバレ御免
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3月20日, 2003年
アメリカと同盟国軍はイラク バクダッドへの爆撃を開始
作戦名は"衝撃と恐怖"
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巡航ミサイル600発を発射
ミサイルが市街を破壊
3000発のトマホークに衛星誘導ミサイル
イラクは衝撃と恐怖を味わう
クウェートとの国境からイラク国内に侵攻
米軍はバクダッドまで数キロに迫り あと一息で制圧
米軍は 任務が終わり次第 撤退の予定
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***
これから語られるのは真実の物語である
9月11日, 2001年
世界貿易センターに 2機の航空機が突っ込む
*
ナイト・リッダー・ニュース社 ワシントン支局
ウォルコは支局長
支局長室にストロベ記者を呼ぶ
ランデ記者も出社
ウォルコは情報を集めるよう指示
9月12日, 2001年
ストロベは国務総省員を取材
国防長官ラムズフェルドは
テロの真犯人はイラクだと言ってる
ランデの取材でも
国防政策委員のリチャード・パールや
新保守主義のビル・クリストルが
同じことを言ってる
ウォルコはの見解
政府は
フセインがいなくなればイラクは手懐けられると思って
'97からフセインを排除したがってたが
ビンラディンとフセインが手を組むことはあり得ない
政府が本気なのか更なる取材を指示
*
ストロベは上院職員を取材
国防総省がイラクが黒幕だと言ってる
副大統領もイラクが黒幕だと言ってる
バウエル国務長官は違うと言ってる
ランデは情報員を取材
情報機関はイラク黒幕説はあり得ないと思ってる
ストロベは中東専門家を取材
イラク黒幕説には何の根拠もない
ビンラディンとフセインは水と油だ
*
ランデの妻はミラ
彼女はユーゴスラビア出身
ユーゴスラビアは愛国主義で国がバラバラになった
*
ストロベのお隣さんはジェシカ
*
ランデは政府高官を取材
イラクが関与しているかは議論の的
政府はイラクを黒幕にしたいらしい
ウォルコは情報機関分析官に会う
黒幕でっち上げの噂は本当
おかげで真犯人がうやむやになった
イラクを標的にするのは
アフガニスタンを叩くだけでは地味なので
もっとデカイ戦争を始めたいから
1月29日, 2002年 馬鹿ブッシュの年頭教書
イラクは大量破壊兵器を保有し テロを支援してるじょ
世界の脅威だじょ
ストロベは国務省職員を取材
イラクは民主主義国になる
フセインは追放する 問題はその方法だ
3月, 2002年
米国政府は イラクとアルカイダの つながりを公表
*
8月, 2002年
米国政府はフセインが核兵器の開発を進めていると公表
ライナはランデとストロベに政府の嘘を暴けと指示
取材から得た結論
イラクはテロ支援国ではない
アフマド・チャラビは フセインの後釜を狙う詐欺師
馬鹿ブッシュ政権の新保守主義者が侵攻を画策している
侵攻が引き金となり
イラク国内は民族主義グループの小国家に分裂し
米国は内戦鎮圧のため 何十年も撤退できなくなる
*
ストロベはお隣のジェシカと仲良くなりデート
ジェシカはイスラム教とイラクについて猛勉強した
632年に 教祖ムハンマドが死ぬと 正統な後継者をめぐって
スンニ派とシーア派に 分かれて争ってきた
第一次大戦後 英国と仏語が アラブを分割し
スンニ派を優勢にした
でもイラクのスンニ派は たった20%で
スンニ派のフセインは
優勢なシーア派と 北部のクルド人を力で抑えた
もし フセインが失脚すれば 1400年間の争いが再燃する
*
10月, 2002年
ランデとストロベは政府関係者を取材
情報機関内に秘密の戦略グループがいて
独立して活動している
軍務経験のない人たちが 偽の情報を基に決定を下している
彼らの立てた計画は 情報収集の原則を 何も守っていない
先に決定を下し それに合った情報を
アラブの専門家は遠ざけ
イスラエルの情報局から集める
政府はイラクからの亡命者を支援し
イラク国民会議という 反体制組織を結成させた
議長はアフマド・チャラビ
彼をイラクの新大統領にするつもり
国民会議の黒幕は 国防長官ラムズフェルト
ランデとストロベは米国情報機関職員を取材
あれは情報収集じゃなく 情報の"いいとこ取り"
本物の情報がなければ クソを偽装して本物に仕立てる
戦争を正当化する為 兵器を探せと言われた
まだ何も 見つかっていない
イラクが核兵器を入手するのは不可能だ
核兵器を所有している証拠は何処にもない
*
ランデの妻はミラはNYタイムズをとるのをやめた
プロパガンダばかりだから
官邸と国務省と国防総省の発表を乗せてるだけ
米政府は戦争がしたいからする
真実を報道しても 止められない
*
ウォルコは高名な戦争特派員ジョー・ギャロウェイに
ナイト・リッダー・ニュース社への協力を依頼
ギャロウェイは承諾
ライス補佐官いわく アルカイダとイラクは共犯
政府の見解はフセイン追放で一致
(パウエルはのけ者)
政府は国連安保理事会に イラクへの圧力を提訴
馬鹿ブッシュは国連で イラクに武装解除するよう 訴える
官邸は議会にイラク侵攻の許可を出すよう要請
ランデは安全保障専門家を取材
チェイニー副大統領が嘘をついている
10月10日, 2002年
連邦会議に於いてイラクに対する開戦の権限を大統領に与える
大手新聞社は足並みを揃え 戦争に賛成
大衆も大多数が 戦争に賛成
意義を申し立てるのはナイト・リッダー・ニュースだけ
3月5日, 2003年 国連
戦争に慎重だったパウエル国務長官が
テネットCIA長官とチェイニー副大統領に騙されて
イラクの大量破壊兵器の危険性を説く
3月20日, 2003年
アメリカと同盟国軍はイラク バクダッドへの爆撃を開始
開戦から6週間
馬鹿ブッシュは
作戦はほぼ終了した
イラクの戦闘は 米国と同盟国が勝利した
と演説
*
その頃
19歳の兵士が輸送機でイラクへ
陸路バクダッドヘ向かう途中 爆撃を受け脊椎が切断される
*
ナイト・リッダー・ニュース社の記事が真実だったと
世界が知ったのはイラク侵攻から18ヵ月後だった
17年 - 米軍がイラク紛争地帯に派兵されている年数
2兆ドル - 政府から軍需産業に渡った金額
3.6万 - 米兵の死傷者
100万 - 侵攻によるイラク人死傷者
0 - 発見された大量破壊兵器
今となっては
皆が知ってる真実
でも
忘れないために
復習は大切
大衆は自分の器に合ったニュースを信じ
信じたくないニュースは無視する
無視されたくないマスコミは
大衆の器に合ったニュースを流し
売れるニュースが主流になる
たとえそれが 嘘であったり
真実から目を逸らす結果になろうとも
台風で
放射性廃棄物がまた流れ出した なんてことより
どこそこの屋根が飛んだ ってことの方がウケがいい
みたいな
実際のストロベル記者とランデー記者
実際のウォルコット支局長
実際のギャロウェイ特派員
2018年 アメリカ映画 91分
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