「 教誨師 」 | 0・・映画toほげほげ

0・・映画toほげほげ

   
  
♪ ほげほげたらたらほげたらポン ほげほげたらたらほげたらピー ♪
★映画のほげほげ等、気まぐれ備忘録★

  " 教誨師 "

 

監督 佐向大

出演 大杉漣

   古舘寛治

   光石研

   五頭岳夫

   烏丸せつこ

   小川登

   玉置玲央

 

 

  あらすじ、ネタバレ御免

 

 日本の死刑確定者は、

 刑務所ではなく拘置所内の独房で生活している。

 懲役囚と異なり、原則的に髪型・服装は自由、

 就労の義務もない。

 面会は親族などの他、

 "面会により心情の安定に資すると認められた者"に限る。

 

 

 刑務所は全国に79箇所ある

 刑事裁判で懲役刑や禁固刑の判決を受けた人が入る

 

 拘置所は全国に111箇所ある

 刑が確定してない人や刑が執行されていない人が入る

 

 留置所は全国に1,300箇所ある

 警察によって身柄を管理された人が入る

 

 

 死刑囚古舘

大杉が面会

古舘は喋らない

異国の神など賛美したくない

 

 死刑囚光石

大杉が面会

異国の神でも平気で賛美する

 

 死刑囚五頭

大杉が面会

 

 死刑囚せつこ

大杉が面会

大杉は神父ではない

大杉は牧師

 

 死刑囚小川

大杉が面会

 

 死刑囚玉置

大杉が面会

玉置は17人を殺した

死刑は裁判員制度のせい

裁判員は被害者の写真を見ただけで泣いて同情する

玉置は統合失調症なのに 何の考慮もなかった

アメリカの陪審員は有罪か無罪を決めるだけ

量刑は決めない

そういう事 大杉は何も知らない

何も考えず神のお言葉を伝えればいいから

教誨師なんて そんなもん

 

  *

 死刑囚古舘

大杉が面会

 

 死刑囚五頭

ホームレス

 

教誨師は個人教会を望んだ死刑囚と

2週間に1度面会する


 死刑囚せつこ

十字架も楽園も どうでもええ

そんなん 関係ない

 

 死刑囚光石

牧師は迷える子羊からの献金で食ってる

他には冠婚葬祭の謝礼

葬式はお寺より少ないが結婚式はお寺より多い

 

 死刑囚小川

赤字経営の布団屋

 

 死刑囚玉置

こんな歪な世の中じゃ

何の役にも立たない人達が

幸せに生きてくなんて不可能

 

  *

 死刑囚五頭

大杉が面会

 

 死刑囚古舘

大杉が面会

 

 死刑囚玉置

豚の命なら奪ってもいいが

海豚は知能が高いからだめ

人なら知能が低くてもだめ

人でも死刑囚なら奪っても

 

 死刑囚光石

暴力団員

 

  *

 死刑囚五頭

人間に生まれたのが罪

 

 死刑囚古舘

死刑になって当然

鶴田さん古舘と結婚を望んだのに

家族とか会社の奴らとか警察に邪魔され

鶴田さんや家族を殺さざるを得なかった

鶴田さんも成佛できない

 

 死刑囚玉置

死刑は原発と一緒

何も知らされないのに

賛成も反対もできない

死刑は政府の責任の放棄

 

大杉の兄は人殺し

刑務所の中で自分も殺した

原因は大杉

自分が楽になりたくて

こんな事始めました

 

 死刑囚光石

死刑は道路工事と同じ

役所の都合で年度末に多い

 

 死刑囚五頭

言葉で何かが伝わるなんて幻想

 

 死刑囚せつこ

牧師の大杉を まだ神父と呼ぶ

聖人面して陰で笑って

リンチにも理由がある

 

  *

死刑の執行が決まる

誰?

 

 死刑囚古舘

鶴田さんの幽霊か謝ってくれたので上機嫌

彼岸でプロポーズするつもり

違う

 

 死刑囚光石

いよいよ自分の番だと感じる

違う

 

 死刑囚小川

3,000円如きで がたがた

一家撲殺

違う

 

大杉は 兄の幽霊が見える

 

 死刑囚玉置

社会が良くなってくれさえすれば それでいい

だから 目を瞑らずに

この糞みたいな世界を 見つめ続ける

涼しい顔してるけど

 

教誨師はボランティア

虚しい 辞めたい

 

神はどうでもいい

聖職者としては失格

 

  *

 死刑囚玉置

狼狽える

死刑が執行される

 

 ***

 

 

   

 

 

   映画は ほぼほぼ

   面会室の中の会話

 

 

   死刑囚は

   何を考えているか

 

 

   教誨師は、多い順に

   僧侶、神父または牧師、神主

 

   

 

   希望を持って死のう

   なんて 押し付けるのは

   もう 止めよう

   見て来た訳でも無いくせに

   素直に分かりません と言ってくれ

 

   釈迦もイエスも

   そう言い続けたのだから

 

 

    死刑がだめなら

    強制労働させたら

    原発の事故処理とか

 

 

 

 

2018年 日本映画 114分

 日本映画プロフェッショナル大賞 主演男優賞受賞

 

 

 

   刑事訴訟法第475条

  • 死刑の執行は、法務大臣の命令による。
  • 前項の命令は、判決確定の日から6箇月以内にこれをしなければならない。