" 二十六夜待ち "
監督 越川道夫
出演 井浦新
黒川芽以
岩﨑愛
泥だらけで倒れている新
空には二十六夜の月
***
福島いわき市
野崎工務店
ぼんやり味噌汁の煮えるのを待つ芽衣
ここは叔母さん 叔父さんの家
芽衣は波に 味噌も糞も持って行かれて
家事手伝いをしながらの居候
兄は高校を出てすぐ東京へ行き
東京で結婚し東京で暮らしている
兄は一緒に暮らせと芽衣を誘うが
芽衣は東京で暮らすのが不安
芽衣はパート募集のチラシを たまたま見つけ
路地裏の小さな小料理屋で面接を受ける
ランチタイム 午前11時から午後2時 時給850円昼食付き
店主 新は暗くて無口 目も合わせない
店を始めたのは6年前
昼に1人じゃ てんてこ舞いで 困っていて
御膳出して 勘定してもらうだけでも ありがたいです
新は芽衣について何も聞かず
翌日から働くと決まる
*
芽衣は働き出す
狭い店内は定食目当ての出稼ぎ労働者でごった返す
焼き魚定食 鯖味噌煮定食 アジフライ定食 刺身定食
*
2時過ぎに賄い食
夕方からのパートの愛
愛は辞めようかなと思っている
*
芽衣は店にだいぶ慣れる
店の客の1人 市役所の福祉課職員は
新を気にかけている
*
イヌホオズキ
新が河原で見つけ摘んできて活けた
雑草にも ちゃんと名前がある
*
芽衣は夜のバイトも頼まれる
夜手伝っていた愛が辞めることになった
芽衣は引き受ける
月火金土の週4で
夜は飲みの客
土曜 客が遅く帰った後
座敷を片付けていた芽衣は
突然 泣く新に無言で体を求められる
芽衣は応じる
が
新は 荒々しく腰を3回振ったたげで
あっけなく終わらせ
泣きながら無言で服を着る
月曜
新は土曜の事を謝る
でも 芽衣は新に好意を寄せている
2人は再び関係を持つ
やはり新は 突然泣き出し行為を終わらせる
新は 自分が消えてしまいそうで怖い
*
新は8年前
杉林の谷間で二十六夜に
意識を取り戻した時
記憶を失っていた
その後も身元が判らない・・・
二十六夜待ち とは
陰暦 正月と七月の 26日の夜に月を拝む江戸時代の信仰
月光の中に阿弥陀・観音・勢至の三尊が現れる
と 言われていた
二十六夜の月は
ぱっと見三日月に似ているが
出る時間と向きが違う(三日月は上弦 二十六夜は下弦)
季節により多少違うが
三日月は
日が暮れた後3時間くらい西の空に見え
二十六夜の月は
日の出の3時間くらい前から東に見える
TSUTAYAではエロティックに分類されている映画
確かに 濡れ場もあるし
R-18指定の映画だけど ちょっと違う気がする
心に傷を持つ男と女の
心と体の触れ合いを描く
2017年 日本映画 124分
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