" 県庁の星 "
監督 西谷弘
原作 桂望実
出演 織田裕二
柴咲コウ
紺野まひる
奥貫薫
山口紗弥加
王雪丹
濱田岳
酒井和歌子
石坂浩二
あらすじ、ネタバレ御免
***
岸壁近くでふて寝する織田
そこは
総予算200億の香川県営特別養護老人複合施設の建設予定地
(年間総予算は4,500億)
*
織田は マニュアルに精通した県庁職員
やり手の産業政策課係長 県庁期待の星 (もう39歳)
県営特別養護老人複合施設プロジェクトに自分の出世を賭ける
*
織田の婚約者まひる の父は
地元大手建設の社長
地元企業を大事にしてこその県政
官民癒着 大いに結構
*
一部の市民団体は税金を食うだけの箱モノ行政に反対
和歌子知事に詰め寄る
県庁は民間の声に耳を傾ける振りをするため
民間人事交流を企画
26,000人の県職員から7人を選び
半年間 民間企業で研修させる
織田もその1人に選ばれる
帰庁の折には昇進を石坂議長から約束されて?
*
織田もが配属されたのは 赤字スーパー満点堂
これでも 県内に6店舗を展開するチェーン店
全店舗の年商は88億円
ここは18年前にオープン 店舗面積3,000坪 従業員68名
(家から1番近いイオンは4,300坪)
織田の教育係はコウ(25歳)
パートながら ここではキャリアが1番長い
コウのは両親を亡くし
ぐうたら弟岳(18歳)と2人暮らし
***
このスーパーには
接客マニュアルがない!!
組織図もない!!
*
どこの配属先も似たりよったり
学ぶこと少なし
くじで適当に選んだからこの始末
まっ 半年間の息抜きと思えば 我慢もできる
と、思いきや
我慢のきかない県職員もいて
研修制度の問題点も指摘され
*
惣菜部の雪丹からポテトのむき方を習う
ポテトは売れ残って 芽が伸びたのを使う
古くなったフライは もう一度揚げてサクサクさせる
民間は安全性より採算を重視する
ってことで スーパーには
保険所と消防署の抜き打ち検査が入る
満点堂は閉店の危機
対策会議
販売担当の薫にも打つ手は見つからず
*
そうこう するうち
織田の帰庁を待たず
県営特別養護老人複合施設の建設プロジェクトが始動
いつの間にか織田は蚊帳の外
地元大手建設社長令嬢との婚約もいつの間にか解消
織田は県営特別養護老人複合施設の建設予定地でふて寝
*
そんなこんなの 実りない研修だが
織田は元々 その場の雰囲気に流されやすい性格
コウの雰囲気に飲まれ
満点堂を救うべく立ち上がる
かくて
満点堂は救われる
*
織田は県庁に帰る
産業政策課の紗弥加職員
織田は
県営特別養護老人複合施設の建設プロジェクトから
外された腹いせに
自ら望んで生活福祉課に移動
プロジェクトの問題点を叩き
200億の予算を80億円まで削減を提案
和歌子知事は前向きに検討すると約束
超速やかに検討した織田の案はゴミ箱行き
中学、高校をトップで卒業した人は
だいたいが東大に入り
県職より官僚を目指しそうだけど
それは僕の偏見だろうか
織田くんが好きな 後半豹変パターン
口をへの字に 耳赤くして 鼻の穴ふくらまし
俺は根はいい奴で やれば出来ちゃうんだよね
目の前の問題から逃げられる人は
人生のいかなる問題からも逃げられる
2006年 日本映画 131分
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