" 勝手にふるえてろ "
監督 大九明子
原作 綿矢りさ
出演 松岡茉優
渡辺大知 *ニ
石橋杏奈
北村匠海 *イチ
趣里
茉優24歳 ホント クソヘタレ
思ってること 何ひとつ言えない
茉優をいたわる趣里(ハンバーガーショップの店員)
茉優の持論は
本能のままに生きるなんて野蛮で承服しかねる
だから
本能のままにイチと結婚したって
絶対に幸せになれない
その点 二なら
気楽
だけど
やっぱり
イチが好き
勝手にふるえてろ
***
茉優はOL 経理課だから ナメられてる
ニは同期 営業課 仕事デキナイ がさつ 軽蔑に値する
経理課の同僚 杏奈
営業一課の出木杉君に恋してる
茉優は 中二から ずっとイチが好き
イチをずっと視野見してた
↑ 八方目と同じor近い
イチは 猫じゃらしみたいな人
でもイチは猫じゃらしじゃなくて 王子
だから茉優は あえて イチと距離を置いた
茉優だけがイチの特別な理解者だが
理解者で い続けるのって そりゃ疲れる
本能に任せて きゃあきゃあイチに群がる輩と
茉優は別格
茉優は自分を進化させ
生き物としての気配を消した
以上
世の中の役に 1ミリも立たない 私事
むしろ恥
*
茉優は絶滅した生物が好き
アンモナイトの化石を買う(博物館の払い下げ)
アンモナイトの化石は数千円〜数百万円
異常巻きとかあると 一介のOLには さすがに手が出ない
*
金曜の夜 経理課と営業課との飲み会
杏奈がどうしても と誘うから
『タモリ倶楽部』は録画で我慢して
茉優も行く
杏奈は今日こそ出木杉君に告るとか
茉優は雰囲気に馴染めず
ファーック ファック ファックな気分
杏奈が告ったかは見届けず
(しっかり告って まじで落とした)
*
翌日
茉優は二から誘われる
ニは飲み過ぎて吐く
二は半年前から茉優が気になってた
茉優は告られる
猥雑なホテル街のカオスの中で
二からでも告られると嬉しい
なんせ 人生初
でも
冷静に考えれば好きとは言われていない
付き合いたい気持ちが 先走ってる
*
茉優は火事を起こしそうになる
死ぬかと思う
人間はいつか死ぬと悟る
だったら脳内に中学時代のイチを 召喚ばっかりしてないで
一目でいいから今のイチに会って
前のめりに死んでいこうって 思う
茉優は別人の名を借りて 同窓会を主催する・・・
明るいヘタレの
恋愛コメディ
本当は明るくない
本当のヘタレ
芥川作家 綿矢りさ の作品を
僕はまだ 一冊も読んだことがなかった
これを機に 読んでみようと原作の文庫版を買った
意外の薄い 文字デカっ
普通に読んでた文庫本が1ページ774文字なのに
455文字しかない
本文は209ページあるが
単純に計算すると昔の文庫本なら119ページ
ちょっと がっかり
しかも
最後の29ページは違う話
前半登場する街角の人達は
映画の創作だった
内面的呟きばかりの原作を
上手く映画化してる
脚本家にアッパレを送ろう
名前を知らなかった だけで
そんなに落ち込まなくても
いいとは思う
同級生で
名前の思い出せない人は
いっぱいいる
やぁ久しぶり 誰だっけ
2017年 日本映画 117分
日本映画プロフェッショナル大賞 作品賞、主演女優賞受賞
東京国際映画祭 観客賞受賞
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