" DIE BLUMEN VON GESTERN "
= 昨日の花
監督 クリス・クラウス
出演 ラース・アイディンガー
アデル・エネル
ヤン・ヨーゼフ・リーファース
ハンナー・ヘルツシュプルング
トト(40歳)は怒ってる
彼は(ホロコースト研究の)州司法行政中央研究所に勤務し
2年前からアウシュヴィッツ会議を準備してきたのに
教授は 同僚の馬鹿リファスを責任者にした
トトは自制心がないから すごく怒ってる
同僚リファスをぼこぼこにする
教授は びっくりして死亡
***
シュトゥットガルトマンフレート・ロンメル空港
トトはフランスからの新人研修生アデルを出迎える
リファスも来ていたが怪我の治療に病院へ行った
トトは「バルト三国の親衛隊情報部」の著者
アデルは大喜び 抱きつく
トトが乗って来たのは研究所のベンツ装甲トラック
アデルは激怒
彼女の祖母は彼女の歳で
ベンツのガス・トラックで殺された
でも トトは知っている
ガス・トラックはベンツじゃなくオペルだった
*
アデルが泊まるのは
死んだ教授の家に隣接するゲストハウス
古い ちょっと壊れかけてる
研修生はみんな ここに泊まる
死んだ教授の話で
アデルは号泣
かと思えば
教授の家に勝手には入り あちこち探り回る
赤ちゃんの写真が可愛いとはしゃぐ
でも トトは知っている
その赤ちゃんはヒトラーだ
教えて上げたら
アデルは逆ギレ
*
トトの妻ハンナは 夫の様子が心配
うつ病の再発が怖い
トトは研修生を押しつけられて ご機嫌斜め
心労で後頭部の毛も抜けた?
*
トト出勤
アデルも出勤
アデルの研究対象はポーランド
アウシュヴィッツがある国 掃除人の国
アデルが
フランスからパンやら何やら お土産を持って来た
みんな喜んで食べる
トト以外の7人は
アウシュヴィッツの写真の前で食えるか
ホームレスに配ろう
*
議題は本題に戻って
ベンツがスポンサーになりそう
みんな喜こぶ
アデル以外の7人は
いや
トトも反対
かなり口汚く
責任者リファスが制する
お前の任務は
アウシュヴッツ会議の出席者に連絡することだけだ
アデルが手伝う
*
と 言うわけで
トトはアデルと出席予定者を回ることに
最重要予定者は
収容所にいた有名女優
でも
彼女はへそ曲がり
トトは苛立つばかり
*
でも アデルは知っている
トトの祖父はナチス
大勢のユダヤ人を殺した
アデルの祖母を殺したのも・・・
ドイツ語のオーストリア映画なのに
邦題がカタカタ英語なのは何故??
しかも
ブルームなんて 僕の分からない単語使って
辞書を引いても分からない
ブルーム
①製鋼の圧延工程の中間製品の一。大型の鋼片。
角形の断面をもつ。
②果物や野菜などの表面に表れる白い粉状の物質。果粉。蠟粉。
映画は
ユダヤ人大量虐殺を行ったナチスを祖父に持つ
生真面目ドイツ男が
ナチスに殺された祖母を持つ
自由奔放フランス娘に
翻弄される
テーマは重いが
全体的にはコメディ
アウシュヴィッツ会議は
主題じゃなかった
辛く悲惨な過去に どう向き合うか
その罪はいつまで残るのか
いつになったら笑ってもいいのか
ドイツはいつになっら
ヒトラーの呪縛から解放されるのか
もう そろそろ勘弁してくれ
2016年 オーストリア映画 125分
東京国際映画祭 東京グランプリ受賞
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