「 君の膵臓をたべたい 」 | 0・・映画toほげほげ

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♪ ほげほげたらたらほげたらポン ほげほげたらたらほげたらピー ♪
★映画のほげほげ等、気まぐれ備忘録★

 " 君の膵臓をたべたい "

 

監督 月川翔

原作 吉田智子

出演  浜辺美波

    北村匠海

   北川景子   *大人になった花恋

   小栗旬    *大人になった北村

     大友花恋

 

 

 あらすじ、ネタバレ御免

 

桜満開の頃

高校の国語教師

12年前はここの学生だった

        ↑ 地味でクラス一の根暗だった

図書委員だった ←友達は1人もいなくて趣味は読書だけだった

  ***

 ***

「君の膵臓を食べたい」

学校の図書室の書庫

美波がおかしな告白をしてきた

「昨日テレビで見たんだぁ

 昔の人はどこか悪いところがあると

 他の動物のその部分を食べたんだって

 そうしたら病気が治るって信じられてたらしいよ

 だから私は 君の膵臓を食べたい」

  *

 *

その日

僕は盲腸の術後の抜糸のため 病院のロビーにいた

一冊の本が置き去りにされていた

マジックで「共病文庫」と手書きの文字が置かれていた

『2003.11.29

 家族以外の誰にも言わないけど 私は あと数年で死んじゃう

 私が罹った膵臓の病気ってのはちょっと前まで

 判明した時にはほとんどの人がすぐ死ぬ病気の王様だった』

美波に 声をかけられ顔をあげる

「それ 私のなんだ」

あと1年 持つかどうかって言われてる

彼女について自分とは正反対の

明るく溌剌としたクラスメートという情報しか持っていなかった

 

 *

美波と友人花恋

僕以外 彼女の病気を知らない(だから花恋も美波の病気を知らない)

 

 *

僕一人だけが担当をしていた図書委員に 美波が名乗りを上げた

(男子としては背の低い僕の身長と

 女子としては高い彼女の身長はほぼ同じ)小説では

 

 

日曜のデートの約束を一方的にさせられる

(焼肉の一番高い食べ放題コース

 美波は大好きなホルモンをいっぱい食べる)小説では

スイーツを食べる ←小説では2度目デート

 

 

僕と美波のデートがクラスに知れる

機嫌の悪い花恋に僕は問い詰められる

 *

  *

大人になった花恋

  *

 *

博多への一泊旅行に突き合わされる

同じ部屋に泊まる

同じベッドで寝る(なのにセックスどころかキスもしない)

 *

  *

大人になった花恋はクラスメートのガム君と結婚する

  *

 *

高校時代のガム君(僕に話しかける唯一のクラスメート)

 

 

僕は美波の家に呼び出される

ハグされる

 

 

美波が入院する

死期が迫る

一時退院する

通り魔に殺される

 *

  *

大人になった僕は

図書館で美波が残した手紙(遺書)を見つける

 (小説では「共病文庫」に書いてあるので葬式の後に読む)

励まされる

前向きに生きようと思う

 

めでたし、めでたし

 

 

 

   

 

 

 

   原作は娘に借りて読んだ

   死を扱っているのに軽い

 

   ほとんどの期間

   病気の症状が出ないので

   もうすぐ死ぬと知ってるだけの普通の恋愛小説

 

   暗い男子生徒に

   突然明るい彼女が出来て楽しい思いをする

 

   いよいよ症状が悪化すると

   彼女は殺される

 

    死と向き合う恋人もどきを支えるはずの

    小説として一番難しい山場は

    すっぽり飛ばされ

    病気と関係ないほぼ普通の恋愛小説

 

   暗い生徒は少し落ち込むけど

   すぐに(2ヶ月位?)明るく立ち直って

   わっはっは笑って終わる

   めでたし、めでたし

   

   さすがライト・ノベル

 

 

   映画は

   成人してからの回想として描かれる

    (小説では成人した僕は描かれない)

 

   小説が軽いから

   300ペーシを超える小説を2時間弱の映画にしても

   物足りなさはない(小説がもともと物足りないし)

 

 

   この原作にしては

   うまく映画化したのかな

 

 

 

   どうしてそんな奴と 思われる男が主役

   だったら 

   どうしてそんな奴と思われる俳優を選んで欲しかった

    それじゃ 女性受けしないだろうけど

 

   女性をターゲットにすると

   こうなるんだな

 

 

 

     60年近く無意味な日々を送って来た僕

     残りわずかと知っても

     慌てず騒がず

     無意味な日々を送り続けるでしょう     

 

 

 

 

 

2017年 日本映画 115分