" 八つ墓村 "
監督 野村芳太郎
原作 横溝正史
出演 萩原健一
小川真由美
山崎努
山本陽子
中野良子
夏純子
渥美清 *金田一耕助
あらすじ、ネタバレ御免
室町230年/254年 一五六六年
山へ逃げ込む落ち武者たち
八人は とある里に辿り着く
***
***
昭和52 一九七七年
大空港の航空機誘導員 萩原(昭和22年生まれ)
自分を捜す新聞の尋ね人欄を目にする
*
連絡先の法律事務所(大阪)へ行く
母方の祖父に会う
岡山県阿哲郡み○村の川上の生家多治見家に
戻って欲しいと頼まれる
(母はもう大分前に死んだ。父はその前から遠い所へ行った)
(母は萩原に彼の生地を教えなかった)
思い出の中の母良子
その直後 法律事務所で祖父は血を吐いて死亡⓵
↑ (常用薬に毒が混じっていた)
この法律事務所は犯人捜査に私立探偵を雇う
*
萩原は親戚真由美(み○村在住で大阪に来ていた)と会い岡山へ
↑ ↑(バリバリのキャリアウーマン。夫は6年前に死んだ)
(会社は1週間休みを取った)
途中で真由美の妹純子ちゃんに会う
*
伯備線に乗り換え
これから向かうのは真由美の本家筋の多治見家
備中神代駅で下車
そこから迎えの車で山道をくねくね
峠の上から谷底の村を見る
多治見家はみ○村の東のはずれ
周りの山は全部多治見家の山
この辺りは町村合併で名前が変わる前は八つ墓村といった
萩原は村へ入る
変な婆さんが出て来て騒ぐ
"祟りじゃ〜っ
八つ墓明神はお怒りじゃ、今度は八人じゃ"
さて
八つ墓明神とは (真由美が萩原に説明)
戦国時代に落武者八人が来て 村の隅に住み着いた
働き者で悪い人ではなかった
しかし
落武者八人の1人の首に多額の恩賞が掛けられていた
村人は八人に毒を盛り弱ったところを殺害
死に際に落武者は
祟ってやる〜 と、宣言
その時の首謀者が多治見家の祖先だったが暫くして
村人を7人殺し自殺した
村人はびっくりして落武者八人を殺した地に
八人を鎮める墓を建て
そこに建てたのが八つ墓神社
真由美の話を一緒に聞いていた旅の男(金田一耕助、私立探偵)
*
萩原は多治見家に到着
多治見家のご意見番 父方の祖母 小竹と双子の妹 小梅
多治見家の当主努、萩原の異母兄
多治見家の長女陽子、萩原の異母姉
萩原は
当主努が死にそうなので
多治見家の跡取りとなるべく呼ばれた
努が萩原に紹介された直後
努は血を吐いて死亡⓶
(常用薬に毒が混じっていた)
*
萩原は多治見家の蔵の中に
隠し地下通路を発見
その先の隠れ洞窟で 努とそっくりのミイラを発見
それは 努・陽子・萩原の父 (陽子が萩原に説明)
彼は 努・陽子の母を含む村人三十二人を一晩で殺し
(殺されたのは落武者殺しに加わった村人の末裔だった)
山へ逃げ込み行方不明になった
努・陽子・萩原の父が狂ったのは
萩原の母が突然姿を消したから
↑良子は多治見に犯され監禁されていた
*
でも
金田一耕助が調べたら
萩原の父は多治見じゃなかった
本当の父親は校長が知ってるらしい
萩原は校長に話を聞こうとする
が
努の初七日のお斎の席で
校長は泡を吹いて死亡⓷
"祟りじゃ〜っ"ババァ(祈祷師)が自宅で死亡⓸
小梅婆さんが洞窟内で首を絞められ死亡⓹
努の主治医だった萩原の従兄弟も洞窟内で死亡⓺
陽子も洞窟内で殴られ死亡⓻
金田一の推理では (この推理は当たっている)
犯人は真由美 多治見家の財産目当て
真由美は萩原と村を出るつもりだったが
萩原に陽子殺しを見破られ
萩原も殺そうとする
が
洞窟内で落盤、真由美死亡
洞窟から飛び出した蝙蝠が
多治見家の仏壇の蝋燭を倒す
多治見家の屋敷全焼
小竹婆さん焼死⓼
*
萩原は東京に帰る
萩原の父親は隣村の先生だった
先祖を辿ると落武者の縁者だった
真由美も 母方の先祖を
400年遡ると落武者の縁者だった
不思議な縁って あるんですね
「 砂の器 」の野村芳太郎監督作品
原作が書かれたのは1949年
1938年 岡山県の山村で一夜に30名が殺された
津山市郊外の西加村の事件
いわゆる "津山三十人殺し" "津山事件" が
ヒントになった
この"津山事件" は
「 丑三つの村 」の題材にもなった
市川崑・石坂浩二版とは
一味二味違う金田一耕助
原作とは一部
設定が変えられている
岡山県の山間部には
いくつも鍾乳洞がある
1977年 日本映画 151分
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