「 白い巨塔 」 | 0・・映画toほげほげ

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♪ ほげほげたらたらほげたらポン ほげほげたらたらほげたらピー ♪
★映画のほげほげ等、気まぐれ備忘録★

  " 白い巨塔 "


監督 山本薩夫
原作 山崎豊子
出演 田宮二郎
    東野英治郎
    田村高廣
    小沢栄太郎
    滝沢修
    船越英二
     藤村志保
     小川真由美
      長谷川待子


手術を執刀する二郎
患者は食道癌
腹部を縦切開
噴門部を摘出

 ***
縫合
所要時間1時間37分
噴門癌の手術としは新記録


二郎は国立N大学付属病院の
第一外科助教授
週刊誌にも特集記事が載る名医

その記事を読む第一外科東野教授
彼は二郎助教授のスタンドプレーが嫌い


二郎は特診患者からの付け届けが絶えない
卒なく医局に配り助手たちの人望も厚い

東野教授は来年3月定年退職
二郎は次期教授の最有力候補


医学部長は第一内科の小沢教授
人事についての相談も受ける

第一内科の田村助教授
研究熱心だが少々要領が悪い

対照的な二郎助教授
少々やり過ぎの声も

 *
二郎の母は岡山県和気の田舎暮らし
父は12歳の時死んだ
母が苦労して二郎を中学高校に通わせた
村の開業医の援助を受け大学を出た

5年目の助手時代
財前産婦人科の一人娘待子の婿養子になった

二郎は苦労をかけた母が元気なうちに
教授になって喜ばせたい

 *
東野教授は小沢教授に相談

定年後も力を残すには後任が大事
二郎が教授になったらだめ
でも
二郎は誰もが認める次期教授候補
簡単には切れない

教授を決めるのは教授会
教授会をどう動かすか

 *
二郎はバーのホステス真由美と不倫中
手当は月2万円
由美子も二郎の昇進を願う
小川真由美

 *
東野の娘志保はお年頃
東野は学閥・門閥・閨閥にこだわる
志保は普通の開業医でもいいと思うが
それじゃダメ

以前二郎との結婚話もあったが
断られた

藤村志保

 *
二郎、遅い帰宅
雑誌に載ったと妻待子大喜び
義父はもっと大喜び

長谷川待子

 *
東野教授の総回診
医局員を後ろに従えて

 *
二郎は義父と外食
50万の無心
快諾
そんなで足りるか?絶対教授になれや

義父は関西医師会副会長
関西医師会長も呼んで芸者をあげて
会長は小沢医学部長と同期

 *
第一内科の田村助教授
悩みの患者あり
典型的慢性胃炎だが
生物学的反応で微妙な癌陰陽性

小沢教授に相談
 いいよ胃炎で

田村助教授は慎重
病理学教授に相談
 慎重過ぎるに越したことはない
 それでも臨床医は誤診をするものだよ

二郎助教授にも相談
 胃炎だね
 でも君が言うなら再検査しよう

造影検査の結果
二郎は噴門癌と断定
田村助教授は追加検査を勧めるが、、


その頃、東野教授は
次期教授候補を探しに東京へ
T大学の滝沢外科教授に会い
K大学の船越外科教授を紹介してもらう

更に
第三の候補も・・・



   東野英治郎



   名誉欲・権力欲・金銭欲
   教授の椅子をめぐるすったもんだ、と
   医療過誤を描いた社会派サスペンス


   財前と言えば二郎
   田宮と言えば五郎
   田宮二郎のハマリ役となった
   大ヒット映画



   手術シーンがリアル
   本物か?
   白黒だからいいけど
   カラーになったら



    教授になる年齢は
    学部や事情により違うが
    まあ50歳前後

    田宮二郎は当時31歳
    医者としてはぺーぺー
    実際には若すぎる


    教授の給料は准教授の2,3割り増し
    雲泥の差 とまでは言えない


    100人の命を救った医師が
    1つのミスで葬られる制度は
    はたして正しいのか



    山陰が大阪より格下
    みたいな表現は、どうなの



    塔は卒塔婆の略
    インドの言葉で墓を意味する

    元々は土を盛り上げて作ったが
    段々巨大化し
    中国に渡り縦に伸びた

    その意味で病院を巨塔と呼ぶのは正しい
    なにしろ
    人が一番多く死ぬ場所は
    常時病院だから


    死んだ場所に花を手向けるなら
    病院は花だらけになる


 田宮二郎


1966年 日本映画 149分
 ブルーリボン賞 作品賞、脚本賞受賞