" 酔いがさめたら、うちに帰ろう。"
監督 東陽一
原作 鴨志田穣
出演 浅野忠信
永作博美
市川実日子
高田聖子
柊瑠美
香山美子
鴨志田穣、1964年生まれ
23歳から世界を旅し
紛争地帯での取材を行う
居酒屋
10人ほどの合コン
離れた席で1人ビールを飲む男
鴨志田穣41歳
床に倒れる
駆け寄り抱き起こす店員
穣にはそれが一瞬
子供と西原理恵子に思えた
穣は同じ年の理恵子と10年前に結婚し
3年前に離婚した
離婚の原因は穣の深酒で
理恵子に暴言を吐き
暴れ回り手がつけられなかった
コンビニで酒を買う穣
自宅へ帰る
母親と2人暮らし
穣はウォッカをコップになみなみと注ぐ
幻影が散らつく
気がつけば吐血
これが10回目
今までで1番量が多い
立ち上がれない
母親が気づき救急車を呼ぶ
救急車
3人の救急隊員
理恵子も来る
穣は母に付き添われ病院に運ばれ
理恵子は家へ帰る
穣はかかりつけの病院へ
内視鏡で出血部位を確認
食道静脈瘤破裂
内視鏡で止血
その最中に穣は意識を失う
生死の間をさまよい
3日ぶりに目を覚ます穣
γ-GTPが1800
(正常値は10~50)
理恵子と子供2人が面会に来る
穣は断酒を約束
精神科クリニック
理恵子は知人の院長と話す
アルコール依存症の原因は特定が難しい
環境は影響する
挫折感とか劣等感が引き金になることもある
理恵子は穣の診察を頼む
この病気が他の病気と違うのは
同情をされないこと
治療には本人と家族の覚悟が必要
西原理恵子は漫画家
代表作は『ぼくんち』
アシスタント実日子には
子供の迎えも頼む
穣は母に付き添われて退院
精神科クリニック院長の診察を受ける
院長は西原理恵子の漫画のファン
そのつながり
このクリニックには入院施設はない
穣は通院治療を始める
処方は
ノックビン・抗酒剤
睡眠薬
次回は1週間後
穣は酒を我慢できず飲んで倒れる
入院治療に切り替える・・・
1年のうち
360日以上酒を飲む僕
酒飲みにはつらい映画
戦場カメラマン鴨志田穣の自伝を基に
彼の断酒治療体験数ヶ月を描く
映画には
鴨志田穣と西原理恵子の実名は出て来ず
フィクションとして描かれいてる
鴨志田穣が仕事をしてる場面も
彼が過去に何をしていたのかも
ほとんで語られない
テーマは重いが
意外とさらっと描いている
さらっとし過ぎて
断酒のつらさは
伝わって来ない
断酒をしようとしてる人の
参考にはならない
西原理恵子の人の良さは
伝わって来る
抗酒剤は
アルコール分解酵素の働きを阻害する
この薬を服用し
酒を飲むと
少量で酔っ払い
苦しい二日酔いとなる
苦しいので
酒の量が減る
鴨志田穣は断酒に成功したが
翌年
腎臓平滑筋肉腫のため死去した
享年42歳
2010年 日本映画 118分
・