" DEATH PROOF "
proof = 耐える、防ぐ
監督 クエンティン・タランティーノ
出演 カート・ラッセル
ヴァネッサ・フェルリト
ジョーダン・ラッド
シドニー・ポワチエ
ローズ・マッゴーワン
ロザリオ・ドーソン
トレイシー・トムズ
メアリー・エリザベス・ウィンステッド
ゾーイ・ベル
家の中で煙モクモク
シドニー
車で迎えに来た2人
ヴァネッサとジョーダン
オースティン市、テキサス
3人は車の中で
ヤッたとかヤラないとか
無駄話
シドニーはジョーダンに絡む
シドニーは人気のラジオDJ
街のあちこちに看板あり
一瞬盛り上がる
"グロエ"で
メキシコ料理を食べてカクテル飲んで
男とどうのこうのと無駄話
シドニーはヴァネッサに絡む
2件目は
"テキサス・チリ・パーラー"
彼女たちの跡を尾ける
シボレーの男、ラッセル
パーラーでは
男友達も交えて無駄話
カウンターに1人の美女、ローズ
隣でソーダを飲むラッセル
ラッセルはスタントマン
ラッセルの車はスタント用"デス・プルーフ"
"耐死仕様"
映画で死んだように見える事故にも耐えられる
やがて
ラッセルが牙をむく
"耐死仕様"の車が唸りを上げる
レバノン、テネシー
14ヶ月後
ダッジ・チャージャーに乗る男、ラッセル
隣の車の中で無駄話をする女たち
ロザリオ、トレイシー、メアリー
3人は空港でゾーイを拾う
久しぶりに4人の休暇が重なった
メアリーは人気が出始めた新人女優
ロザリオはメイク
トレイシーとゾーイはスタントウーマン
4人は車の中で
ヤッたとかヤラないとか
無駄話
食事をしながら無駄話
で
休暇中に何をするか?
ゾーイの希望は
1970年型ダッジ・チャレンジャー 440エンジンの運転
それがこの街で売り出された
しかも白の塗装
「 バニシング・ポイント 」の主役が乗っていたのと同じ
「 バニシング・ポイント 」は車オタクには
アメリカ映画の最高傑作の1つ
買うと思わせて試乗
やがて
ラッセルが牙をむく
"耐死仕様"の車が唸りを上げる
でも
ゾーイはスタントウーマン・・・
映画業界で防死の意味で
death proof を本当に使っているかは不明
proofだけなら
防水をwaterproof
防弾をbulletproof
など、よく使われる
ゾーイ・ベルは本職のスタント・ウーマン
「 キャットウーマン 」などでスタントを務めている
低予算の映画とか
低俗な映画とか
二三本まとめて上映するのがグラインドハウス
昔日本の場末の名画座が似た感じ
名画座とは名ばかりで
古い映画やヒットしそうもない映画ばかり上映してた
それでもビデオが普及していない頃は
思わぬ掘り出し物に出会えて
ありがたい存在だった
擬似的そんな安物映画の雰囲気を作って
編集なんかわざとブチブチ言わせて
フィルムに傷をつけて
"グラインドハウス"の名で上映された
"グラインドハウス"は4時間の映画で
「 デス・プルーフ 」と
"プラネット・テラー"の2部構成で
今の日本の映画館が商業主義で
4時間の映画なんて元がとれねえよ、と
「デス・プルーフ in グラインドハウス」として
単独で全国公開された
古き良き時代は戻らない
安物映画の雰囲気は
擬似的だけじゃない
タランティーノの映画は
だいたい安物映画の雰囲気
それを良しとするかどうかは
見る人しだい
タランティーノはあの顔だから
子供の頃から
かなりコンプレックスがあて
( 多分だけど )
コンプレックスの強い人は
普通じゃないところで
人と張合う、開き直る
タランティーノは
安物映画で何が悪い、と
開き直る
それが好きかどうかは
見る人の好み
僕にとってこの映画は半々
後半はまあいいけど
前半がかなり退屈
前半はもっとブチブチちょん切って
全体を90分以下にしなきゃ
どうせ
二本立ての一本
それでこそグラインドハウス映画
2007年 アメリカ映画 113分
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