「 母たちの村 」 | 0・・映画toほげほげ

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♪ ほげほげたらたらほげたらポン ほげほげたらたらほげたらピー ♪
★映画のほげほげ等、気まぐれ備忘録★

  " MOOLAADÉ "

    moolaadé = 保護、聖域、避難所


監督 ウスマン・センベーヌ
出演 ファトゥマタ・クリバリ
   マイムナ・エレーヌ・ジャラ


西アフリカの小さな村
そこに暮らす大家族の第二婦人、コレ

彼女のもとに
4人の少女が助けを求めて駆け込んで来る
彼女たちは割礼式から逃げて来た


この年、割礼を受ける少女は15人
うち6人が逃げ、2人は町に逃げた
残り9人の割礼は終わっている

コレは7年前
娘アサムトゥの割礼を拒否した
自分が割礼の後遺症で辛い思いをしている


コレは少女たちを一度は追い返すか
第一婦人、ハジャトゥに相談した結果
少女たちをかくまい
門に縄を貼ってモーラーデを始める

第三婦人アリマは発言権なし

モーラーデが始まると
他人は無断で門の縄は跨げない


割礼師や母親たちが
少女たちの引き渡し要求に来る

門の外から少女たちに説得を試みるが
少女たちは拒否
コレも引き渡しを拒否


村では割礼を受けていない女は
ビラコロと呼ばれ不浄とされ
通常結婚を許されないが
アサムトゥはもうすぐ結婚

相手はフランス帰りのお金持ち
村長の息子


村にある唯一の店
"傭兵"と呼ばれる男が営む行商露店
彼は世界を見て来た数少ない男
村の風習には疑問もあるが


割礼師たちは長老に相談
モーラーデは長老も破れない
破ると呪い殺される

村長は息子の結婚に猛反対
ビラコロと寝ると呪い殺される


少女を連れ出す方法は1つ
コレにモーラーデを取り消させるしかないが・・・



   女子割礼は
   北アフリカで初潮前の少女に行なわれる
   2,000年以上続く土着の慣習

   男子に行なわれる割礼と異なり
   外性器そのものを切り落とすため
   死亡したり後遺症を残す

   現在は"女性器切除""FGM"と呼ばれ
   反対の動きが強まってはいるが
   アフリカ北東部の
   エジブト、スーダン、エチオピア、ソマリアでは
   依然100%近くの少女に"女性器切除"行なわれ
   アフリカ54ヵ国中30を超える国で行なわれ
   アフリカ女性の25%が"女性器切除をされていると推定される


   モーラーデは
   日本の〆縄で作る結界似てる



  アフリカの監督だから撮れた
  真実のアフリカ
  アフリカの色彩
  アフリカの尊厳
  女性の尊厳


  美しいアフリカで続く
  男尊女卑、慣習、迷信


  セネガル映画は初めて見たが
  重いテーマを丁寧に描いた良作


  邦題は何か雰囲気が違う
  原題通り"モーラーデ"の方が良かったのでは



   女が産み
   男が殺す


 $0・・映画toほげほげ-母たちの村


2004年 セネガル/フランス映画 125分
 全米批評家協会賞 外国語映画賞受賞



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