Fahrenheit = ドイツの科学者、彼の考案した温度基準
漢字では華倫海と表記され、略して華氏
監督 マイケル・ムーア
主演 ジョージ・Ｗ・ブッシュ
助演 ラムズフェルド国防長官
ライス大統領補佐官
ブリトニー・スピアーズ
2000年
ジョージ・Ｗ・ブッシュはアルバート・ゴアと
大統領選を争った
ゴアが有利に選挙を進めたが
ブッシュは弟が知事を務めるフロリダで勝利
選挙人25人を獲得
結果
一般投票では48.9%しか票を得られなかったが
選挙人の50.5%を獲得し僅差で大統領選に勝利する
フロリダの選挙では
ブッシュ側の不正が指摘されたが
結果は覆らなかった
2001年
ブッシュは第43代アメリカ大統領になる
支持率は就任当初から低かった
ブッシュはよく休暇をとった
就任から８ヶ月間のうち42%が休暇だった
"オサマが航空機での米国攻撃を計画中"
そんな内容の安全保障報告書が
ブッシュに渡された時も
彼は丸１ヶ月休暇を取り続けた
ＦＢＩ対テロ本部長は司法長官に
"ＣＩＡはテロ攻撃を懸念している"と２度報告
司法長官はこれを無視し続けた
９月10日
ブッシュは弟の知事に
当選の礼を言うため
フロリダを訪問
この頃支持率は45%まで落ちていた
９月11日
世界貿易センタービルに飛行機が突入
3,000人が犠牲になる
ブッシュは１機目の突入の報告を
訪問中のフロリダの小学校で受けた
彼は小学生との懇談を続けた
２機目の突入の報告を受けた後も
彼は教室に７分間座り続けた
連邦航空局は
すべての航空機の運航を禁止を決定する
しかし
ビン・ラディン家ら
サウジ人の出国だけは許可された
ハイジャック犯の内15人はサウジ人で
テロの首謀者は
アルカイダのリーダー
オサマ・ビン・ラディンと見られていたのに
ブッシュ家は昔から
サウジの金持ちとつながりが強かった
父ブッシュが大統領だった頃
Ｗ・ブッシュは石油会社の役員で
傾きかけた彼の会社に融資し助けたのは
ビン・ラディン家だった
ブッシュはその後、投資会社の役員になる
この会社にはビン・ラディン家も投資
同社は軍需産業に力を入れていた
同社は9/11朝、投資家会議を開いていた
そこには父ブッシュ元大統領や
オサマの兄弟も出席していた
9/11以降この会社は大きな利益を挙げ
ビン・ラディン家に大きな儲けを与えた
大統領が受け取る年棒は40万ドルだが
ブッシュ家関連会社はサウジ王家から
14億ドルの投資を受けていた
サウジが米国に投資した金額は
8,600億ドルを下らない
それは米国経済の７%を占める
９月12日
テロ対策担当補佐官が官邸で政府高官と
アルカイダ対策を協議しようとすると
ブッシュは威圧的に言った
9.11にイラクが関わってる証拠が欲しい
ラムズフェルド国防長官も
イラクを標的にしたがった
アルカイダはアフガンにいたが
アフガンへの空爆は断固拒否した
ブッシュ家は昔から
アフガンのタリバンとも関係が深かった
アフガンのパイブライン設置を請け負っているのは
ブッシュ家への最大の献金者
9.11の５ヶ月前
ブッシュ政府はタリバン特使を歓迎
特使は国防省を訪れ政府高官と会談している
テロ後の9.11の調査は紛糾する
ブッシュは議会の調査を止めようとし
それが失敗すると独立調査委員会の設置を妨害
議会が作成した報告書を検閲
9.11の４週間後
アフガンへの空爆が開始されるが
動きは鈍く小規模だった
オサマへの特殊部隊による捜索までには
２ヶ月かかった
9.11の６週間後
テロ対策を名目に"愛国者法"が施行
政府は個人情報を自由に閲覧できるようになる
オサマの捜索は中途半端に中止するが
クリスマス直前
アメリカ国内に厳戒態勢が敷かれ
新たなテロの恐怖が全国民に植え付けられる
ブッシュ政府は発足当時
"イラクに危険はない"との見解を出していたが
突如その言を覆す
ブッシュは
イラクが大量破壊兵器を保有していると発表
ラムズフェルド国防長官は
アルカイダなどテロリストを支援していると発表
ライス大統領補佐官は
フセインは米国の脅威だとでっち上げた
2003、３月19
ブッシュはバグダッドへの空爆を指示
米軍はイラクへの侵略を開始
ブリトニー・スピアーズはブッシュの決断を支持
国民の大多数もブッシュの決断を支持した
メディアもこの戦争を支持した
増え続けるイラク民間人の死体を
メディアは映さなかった
戦争が続くなか
ブッシュ家関連会社は
イラク復興事業の契約を取ってゆく
戦争の目的は
勝利ではなく
その継続にある
戦争の目的は
敵国の征服ではなく
自国民の服従である
2004年12月
ブッシュは
選挙人の51%を獲得し僅差で大統領に再選される
タイトルは
レイ・ブラッドベリの小説
本を焼き思想を統制する未来を描いた
「 華氏451 」にちなんでつけられた
9/11は
アメリカが思想統制のきっかけを作るため
世界貿易センタービルを焼き落とした日
テロの恐ろしそを描いた映画ではなく
ブッシュ政権の裏側を描いたドキュメント
華氏451°は摂氏232゜
紙の発火点からつけられたタイトルだが
発火点は紙の種類により異なり
普通はもう少し高い
2004年 アメリカ映画 112分 製作費600万ドル
カンヌ国際映画祭 パルム・ドール受賞
NY批評家協会賞 ドキュメンタリー賞受賞
放送映画批評家協会賞 ドキュメンタリー賞受賞
ラジー賞 主演男優賞、助演男優賞、助演女優賞、カップル賞受賞
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