" 三文役者 "
監督 新藤兼人
撮影 三宅義行
音楽 林光
出演 竹中直人
荻野目慶子
吉田日出子
乙羽信子
倍賞美津子
原田大二郎
川上麻衣子
新藤兼人
真野きりな
夏目玲
昭和35年
映画「 裸の島 」
では主役を演じた殿山泰司
大正4年神戸市生れ
大正10年
父が母と別居
泰司は父と父の愛人と東京に越す
昭和11年、劇団に入団
昭和17年、出兵
昭和20年、俳優活動を再開
昭和25年、新藤兼人・音羽信子らと近代映画協会を設立
昭和26年
仕事のほとんどない殿山
京都の喫茶店“フランソワ”で
ウェイトレスのキミエと出会い
惚れる
キミエの貞操を奪い
結婚を申し込む
が
殿山は妻がいる
"愛妻物語"
主演 音羽信子・宇野重吉
共演 殿山泰司
新藤兼人の監督デビュー作
殿山の妻は
鎌倉で焼き鳥屋"鯛次"を営むアサ子
殿山はアサ子に離婚を申し込む
が
アサ子とは十八の時から内縁の関係
離婚もへったくれもないが
アサ子は縁は切らぬと怒る
昭和29年
"どぶ"
主演 音羽信子・宇野重吉
共演 殿山泰司
殿山はアサ子に内緒で
東京でキミエと同棲生活を始める
アサ子は殿山に無断で
婚姻届を出す
殿山はキミエと同居を続ける
昭和31年
"銀心中"
主演 音羽信子・長門裕之
共演 殿山泰司
アサ子は殿山に無断で
叔母の子を養子に貰う
殿山はアサ子の家にも顔を出すし
女癖の悪さは治らないし
酒で撮影をすっぽかす
飲過ぎで肝硬変になり入院
昭和35年
"裸の島"
主演 殿山泰司・音羽信子
ロケ地の島に酒屋がなく
肝硬変も治る
"裸の島"は予想に反して
海外で好評価を得
近代映画協会は借金を完済
昭和37年
"人間"
主演 殿山泰司・音羽信子
共演 佐藤慶・山本圭
毎日映画賞 男優賞受賞
キミエは殿山に相談なく
兄の子を養子に貰う
昭和38年
"母"
主演 音羽信子
共演 殿山泰司
昭和39年
"鬼婆"
主演 乙羽信子・吉村実子
共演 殿山泰司
昭和40年
"悪党"
主演 小沢栄太郎・岸田今日子
共演 殿山泰司・音羽信子
酒癖・女癖は治らず
役を選ばず
お呼びがかかればどこへでも
しかし
年をとるにつれ
徐々に出番が減る
昭和61年
"落葉樹"
主演 音羽信子・財津和郎
共演 殿山泰司・梶芽衣子・園みどり・若葉しをり
胃癌が発見される
"花物語"が遺作となる
平成元年
死去 享年73才
自らを"三文役者"と称し
300本の映画に出演した
"どうもどうものタイちゃん"こと
殿山泰司の
酒と女と映画に溺れた人生を描く
竹中直人
顔は置いといて
声と喋り方は
殿山泰司そっくり
乙羽の出演場面は
「 午後の遺言状 」の前に撮られた
男と女の性は
人間の根源である
モグラは太陽に照らされると
死ぬというけど
俺はモグラ
2000年 日本映画 126分
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