" The Age Of Innocence "
監督 マーティン・スコセッシ
原作 イーディス・ウォートン
出演 ダニエル・デイ=ルイス
ミシェル・ファイファー
ウィノナ・ライダー
ニューヨーク 1870年代
オペラ"ファウスト"
を鑑賞中の社交界の人々
を驚かせたのは
オベラ座に堂々と現れたミシェル婦人
奔放きわまる女性で醜聞の主
彼女は同席するウィノアの従姉
彼女たちに挨拶するダニエル
最近ウィノラと内々に結婚の約束をし
ミシェルとは幼馴染み
その後、開かれる恒例のボーフォート家舞踏会
オペラ座から社交界の面々がなだれ込む
ダニエルは反骨精神の持ち主で
"しきたり"には懐疑的だが
社交界は落とし穴が多いから
表面上は伝統や家族を尊重した
ウィノナは汚れを知らない乙女
社交界の珠玉の名花で
ダニエルの心の慰めだった
ダニエルはウィノアの母と
社交界の女家長ウィノアの祖母に
婚約を報告
名家の出であるダニエルとの結婚は祝福される
ウィノアの家はミシェル的自由主義にも寛大だった
ダニエルの家族は"格式"一辺倒で
ミシェルの出現を迷惑に思っていたが
ダニエルは彼女に同情的だった
ミシェルはポーランド人と不幸な結婚をし
耐えられず離婚前にNYに帰って来た
噂では
ミシェルの夫は浮気が激しく
彼女を哀れに思った秘書が彼女を逃がし
その時2人は肉体関係を持った
そして事件が起きた
ウィノアの祖母が
友人たちに晩餐会の招待状を出した
招待状にはこう記されていた
"ミシェル伯爵夫人を迎えて"
しかし友人たちは拒絶した
ミシェルへの無言攻撃だった
ダニエルは社交界の長老に救いを求めた
長老はいとこの帰郷歓迎の晩餐会に
ミシェルを招待した
この厳粛な催しに
ミシェルは遅れて到着した
遅刻の重大さをまつたく意に介せず
あわてふためく様子もなかった
広間に選えぬきの名士が集っていた
豪華な晩餐の後
ミシェルはNYのルールを無視し
紳士の隣から立ち上がり
ダニエルのところに行った
ミシェルの一族は醜聞を恐れ
離婚を思いとどまらせようと
ダニエルにミシェルの説得を頼む
ダニエルはウィノアを愛しながら
ミシェルに魅かれてゆく・・・
マーティン・スコセッシ監督の作品では
珍しい興行的失敗作
格式と体面を重視する社交界
結婚には形式が重んじられ
離婚が極端に疎まれ
離婚は一族の恥と言われた時代
社交界は
優雅で華やかではあるが
堅苦しく退屈
それを描いたメロドラマ
やっばり退屈
優雅に華やかに
話がなかなか進まない
1993年 アメリカ映画 138分 製作費3,400万ドル
ゴールデン・グローブ 助演女優賞受賞
アカデミー賞 衣装デザイン賞受賞