「 愛は霧のかなたに 」 | 0・・映画toほげほげ

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★映画のほげほげ等、気まぐれ備忘録★

  " GORILLAS IN THE MIST The story of Dian Fossey "


監督 マイケル・アプテッド
原作 ダイアン・フォッシー
音楽 モーリス・ジャール
出演 シガーニー・ウィーバー
   ブライアン・ブラウン
   マウンテンゴリラ
    ジュリー・ハリス
    ジョン・オミラ・ミルウィ


 マウンテンゴリラ
生息地は中央アフリカの熱帯高地
知能はサルを上回る
1960年に絶滅の危機にあると発表されたが
その研究は1966年現在中断している
当時の調査では生存数は500頭

  ダイアン・フォッシー
 1932年 サンフランシスコ生れ
 大学で2年間 獣医学を学ぶ
 1955年 心身障害児の施設でセラピストとして働く

 1963年
 7週間のアフリカ旅行へ

 そこで化石の発掘調査をしていた
 人類学者ルイス・リーキーと出会う
 彼は人類の起源を研究しており
 古代原人との関係を研究するうえで
 マウンテンゴリラの長期観察の痛感していた
フォッシーはリーキーとコンタクトを取る

 1966年
フォッシーはリーキーの助手として
マウウンテンゴリラの観察を行なう為ザイールへ
しかし
リーキーはゴリラ調査のセッティングのみを行い
後の事全てをフォッシーに任せタンザニアへ行ってしまう

1人取り残されたフォッシー
案内人と四駆でマケラ山の麓へ
そこからポーターを連れ徒歩で山を登り
1960年の調査の拠点となった小屋へ

翌日
山へ入るフォッシー
フォッシーはゴリラの事は本でしか知らない
案内人はゴリラの事は何も知らない
山のどこに住んでいるか全然分かんない

1967年
山を歩き回ること6週間
ゴリラの親子を発見
更に10数頭の群を発見

 さて
 1960年にベルギーから独立したコンゴは
 1965年にクーデターでモブツが政権を掌握
 国名をザイールと改める

モブツの独裁政治が続くザイールは内乱状態
白人フォッシーはスパイ容疑で追い出される

フォッシーはリーキーの知人
隣国ルワンダに住むロズ・カーを頼る

そこからはマケラ山も見える
フォッシーはルワンダ側から山に入る

ゴリラ観察の名目はリーキーの助手
資金は彼から贈られて来る

フォッシーはゴリラをより深く理解しようと
正気のさたとは思えない
ゴリラと直接の触れ合いを試みる

フォッシーはその一方で
密猟者逮捕にも力を注ぐ

ナショナルジオグラフィクの動物カメラマン
ロバート・ボブ・キャンベルが合流
2人は恋に落ちる

1970年
同誌に掲載された彼の写真が注目される

ダイアン・フォッシーは
18年間ゴリラの観察を続け
1985年
何者かにより殺された


  珍しい動物はお金になる
  貧しい国の貴重な収入源

  裕福な国の人が買って
  裕福な国の人が怒ってる

  ルアンダ人の生活安定より
  ゴリラの命が大切、と言うのは
  裕福な国の人の理論


  その国の事情も知らないで
  捕鯨船に体当たりする環境保護団体の例など
  動物保護は難しい社会問題


   シガーニー・ウィーバーは
   異星人に向かって銃を乱射する
   恐ろしい女のイメージが強く
   動物愛護の役が嘘っぽく見える
   と思ったら、いやいや
   今回も鬼のように恐い女でした


   シガーニーと接触するゴリラは作り物
   こちらは知らなければ本物に見える


  原題は
   "霧の中のゴリラ"
  これじゃヒットしないと思ったのか
  邦題は
  主役のゴリラをかなたに追いやり
  定番の"愛"と置き換えてしまった

  映画を売るなら やっぱゴリラより愛でしょ
  意味不明でも愛には食いつくでしょ


  マイケル・アプテッド監督は
  あまりよく知らなかったけど
  "スティング"を追った名作音楽ドキュメント
  「 ブルー・タートルの夢 」を
  撮った監督だったんだね


  音楽賞を穫った"モーリス・ジャール"
  スコアは「 モスキート・コースト 」と良く似てる


 $0・・映画toほげほげ-愛は霧のかなたに


1988年 アメリカ映画 129分 製作費1,200万ドル
 ゴールデン・グローブ 女優賞、音楽賞受賞


  
   マウンテンゴリラの生存数は
   現在およそ650頭
   保護活動により
   若干増加している



   ザイールは1997年に国名を改め
   "コンゴ共和国"になった