" THE MOSQUITO COAST "
監督 ピーター・ウィアー
原作 ポール・セロー
音楽 モーリス・ジャール
脚本 ポール・シュレイダー
出演 ハリソン・フォード
ヘレン・ミレン
リバー・フェニックス
マーサ・プリンプトン
***
ハットフィールドの田舎暮らしのリバー
彼の父ハリソンは発明家
特許9件、申請中6件
大学教育に疑問を持ちハーバードを中退
リバーは父を常に正しいと信じていた
ピックアップトラックを運転しながら
リバーに自説を説くハリソン
曰く
よく見ろ これがアメリカだ
人は なぜ こんな国へ押し寄せる
ここは 便所だ
ホームセンターに入っても喋り続ける
曰く
国中に広がる麻薬
ドアには鍵 胃には潰瘍
死肉をあさるハゲタカと悪徳富豪
こんな国 おれは出たい
正気の人間なら毎日それを考える
国が犬に食われかかってて 誰も何もしない
あくたを売り あくたを食う
ゴミ捨て場で廃品回収しながらも喋り続ける
曰く
CMに釣られ クイズ番組の次元で核戦争を語る
ハリソンはその冬
"今に戦争が始まる"といい続けた
取り憑かれたように喋り続け
"敵味方双方が責めを戦争だ"と主張した
ハリソン帰宅
彼の自慢の発明品ファットボーイ
リバーと次男に披露
火力製氷機
これは納屋の冷却装置を依頼されて作った
大型化すれば収穫物の保存も可能
でも
依頼主には理解されず
普通の電気冷蔵装置でいい
氷こそ文明なのに
ジャングルでは氷はダイアモンド以上に価値がある
ハリソンはジャングルへの移住を決める
移住先はモスキート・コースト
大家にも報告
妻ヘレンもビックリの突然の出発
双子の娘は大はしゃぎ
どんな所か誰も知らない
船に乗って
さらばアメリカ
船の中で牧師一家と出会う
ハリソンは牧師が嫌い
キリスト教が嫌い
聖書は神のマニュアル
無駄な本
牧師の娘マーサ
リバーに声をかける
中央アメリカ・ホンジャラス
港で牧師一家とはお別れ
ハリソンは
川沿いの小さな町をドイツ人から買う
小さな船を借チャーターし
小さな支流に分け入って
父の信じる天国へ
父を信じて来てみれば
ハリソン、唖然
それでも、1世帯が住んでる
その間も
自説を喋り続けるハリソン
曰く
満腹なのに食い 飲みたくないのに飲み
役に立たない物を買い込み 役に立つものを捨てる
人間には足が8本と 胃が二つあるのか ?
曰く
貧しくてペットフードを食い
25セントのために人を殺し 人の家に押し入る
10才の人殺しが小学校に通ってる
やがてビルほどもある巨大な製氷機を作る
そして
ジャングルへの移住が
成功に思えた頃
ある誤算が環境破壊を起こす・・・
彼にクレイジー・ダイアモンドの称号を与えよう
アメリカを捨てた家族の
ジャングルでの日々を描く
文明の是非について
こういう頑固親父好きです
家族になるのはいやだけど
モーリス・ジャールの音楽
疲れた時、夜眠れない時に最適です
1986年 アメリカ映画 118分 製作費1,600万ドル
1987年 日本公開
この頃は映画を見る前には原作を読んでいたので
この映画の公開を知った時も原作を買いにいった
そしたら邦訳の出版が公開の後
しかたなく英語の原著で読んだ
辛かった^^;
原作では
主役はもっとしぶとく
海岸に着いてからも暫く生きている
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