監督 デヴィッド・リンチ
出演 ジョン・ナンス
シャーロット・スチュワート
ジュディス・アンナ・ロバーツ
ローレル・ニア
ジャック・フィスク
あらすじ、ネタバレ御免
モジャモジャ頭の男、通称・消しゴム頭
宇宙に浮かぶ小惑星
手足のない、ヌメヌメした爬虫類のような胎児
下半身から臍帯が尾のように延びる
夜、窓の外を見つめる、ただれた肌の男
男は部屋のレバーを引く
小惑星の沼に落ちる胎児
ジメジメした工場の裏道を抜け
水たまりに足を突っ込んだりしながら
アパートに帰ってきた消しゴム頭
ドアがなかなか閉まらないエレベーターに乗り
部屋に入ろうとすると
向かいの部屋の曰くありげな美女が
メアリーからの夕食の誘いの伝言を告げる
ラジエーターで靴下を乾かし
メアリーの破れた写真を手に
彼女の家を訪れる
メアリーと久しぶりの再会
彼女の両親と4人で食事
消しゴム頭がローストチキンを切ろうとすると
ローストチキンは足をばたつかせ
尻の穴から大量の血を流す
引きつけを起こしかける母親
母親は消しゴム頭に
メアリーと肉体関係があったか
と問い正す
しどろもどろの消しゴム頭に
メアリーは未熟児を産んだから早く籍を入れろ
と詰め寄る
消しゴム頭の部屋
赤ん坊は体を繭のように包帯で巻かれ
ヌメヌメの犬のような顔
メアリーの与える食事をまずそうに吐き出す
夜
あぁ゛あぁ゛泣き続ける赤ん坊
耐えきれず荷物をまとめ出て行くメアリー
赤ん坊の顔はただれ喘ぐ声も苦しそう
ラジエーターを見つめる消しゴム頭
ステージで踊る両頬にゴブがある少女
手足のない、ヌメヌメした爬虫類のような胎児が
一つ、また一つと落ちて来る
両頬にゴブがある少女は一つ、二つ踏みつぶし微笑む
消しゴム頭の隣で袋に入って寝ている女
袋から臍帯が出ている
消しゴム頭はそれを引きちぎり投げ捨てる
引きちぎり投げ捨てる
引きちぎり投げ捨てる
ちぎられた臍帯はピーピーいいながら這い回る
ドアをノックし入って来る向かいの部屋の美女
乳の風呂の中でキスをする二人
あぁ゛あぁ゛泣く赤ん坊
キスをしながら乳の中に沈む二人
浮かぶ小惑星
両頬にゴブがある少女が歌う
天国ではすべてがうまくいく
ステージに上がる消しゴム頭
幻のように消える両頬にゴブがある少女
ただれた肌の男の幻
床に散らばる胎児
ステージに現れる枯れ木のオブジェ
首から落ちる消しゴム頭の頭
血を流す枯れ木のオブジェ
消しゴム頭の首からはえて来る未熟児の頭
血の中に沈む消しゴム頭の頭
道路に落ちる消しゴム頭の頭
消しゴム頭の頭を拾い走り去る少年
少年が消しゴム頭の頭を闇業者に売り
闇業者は消しゴム頭の頭をくり抜き
鉛筆の頭の消しゴム (eraser head)に作り替える
消しゴムのかすが粉と飛び散る
部屋で目覚める消しゴム頭
向かいの部屋をノックするが返事はない
馬鹿にするように笑う未熟児
未熟児の体に繭のように巻かれた包帯を
ハサミで切り開く消しゴム頭
怯えた声を上げる未熟児
包帯は左右に開き、露になる内蔵
内蔵にハサミを刺す消しゴム頭
血を吐く未熟児
内蔵から溢れ出る大量の汚物
割れる小惑星
必死にレバーを動かそうとするただれた肌の男
両頬にゴブがある少女に抱擁され光に包まれる消しゴム頭
エレファント・マンのヒットを受けて
日本でも劇場公開された
デヴィッド・リンチの処女作
普通の人は出てこない、
異形の者たちのオンパレード
悪魔に呪われた男を
天使が救いに来る話を
リンチ風に描くとこうなる ?
「 エレファント・マン 」の原点がここにあり
リンチ映画の原点がここにある
1977年 アメリカ映画 89分 製作費10万ドル
アヴォリアッツ国際ファンタスティック映画祭 黄金のアンテナ賞受賞
1981年 日本公開