監督 黒澤明
出演 仲代達矢
山崎努
萩原健一
大滝秀治
油井昌由樹
隆大介
根津甚八
倍賞美津子
桃井かおり
柳葉敏郎 ( どこに居たかわからない )
山田五郎 ( 何処かにいたはず )
武田信玄
1521年 甲斐に生まれる
1541年 父信虎を駿河へ追放
1550年 信濃松本を支配
1553年 北信を除き信濃をほぼ平定
1560年 今川氏との同盟を破棄して駿河に侵攻しようとするが
嫡男義信に激しく反対される
1567年 義信を廃嫡し、自殺に追い込む
信玄の弟信廉は
逆さ磔寸前の盗人が信玄に瓜二つであることを見抜き
影武者にするべく信玄の元へ連れて来る
俺は高々五貫十貫の小銭を盗んだ小泥棒だ
国を盗む為に数え切れねえ程人を殺した大泥棒に
悪人呼ばわりされる覚えはねえ
( そうだそうだ、もっと言ってやれ )
元亀四年 (1573年)二月
信玄は御忍びの夜行中、敵の弾に撃たれ深手を負う
我もし死すとも三年は喪を秘し
領国の備えを堅め、ゆめゆめ動くな
これに叛き妄りに兵を動かす時は
我が武田家の亡ぶる時ぞ
同年 四月十二日、軍を甲斐に引き返す三河街道上で死去
信玄の子勝頼の反対を退け
信玄の死を隠すため件の泥棒を影武者に仕立て上げる・・・
天正三年 (1576年)四月十二日 信玄の死から丸三年
信玄の仮葬儀が行なわれる
同年五月 勝頼率いる武田軍は長篠の戦いで大敗を喫す
信玄なき後、信玄になりきる影法師
影法師は信玄が乗り移ったかのよう実態を帯びて行く
しかし、その立場を追われた時
彼は影ではなくなり、自分ですらなくなる
国内版179分、外国版162分
長さはさほど気にならないが
「国内版は時間がなかったため編集が不十分
もっと切りたかった
外国版は時間が許す限り再編集した」
と黒澤が言ったとか
ならば外国版の影武者を見たい
人有ればこその影法師
人なしと知れたあかつき
その影法師はどうなる
1980年 日本映画 179分 製作費600万ドル
カンヌ国際映画祭 パルム・ドール受賞
セザール賞 外国映画賞受賞
ブルーリボン賞 作品賞、主演男優賞受賞