前回が税務調査の話でしたので、今回も続けて書かせていただきます。
製造業等は特に期末在庫の計上について注意していると思いますが、結構もれるのは、外注先に有った在庫や、トラックに乗せたままの在庫です。
期末日において、例えば外注先に製品の塗装なんかを依頼していると、外注先に仕掛品があるため、実地の棚卸で漏れる可能性があります。
同じく、期末日において、翌日出荷の荷物をトラックに積んでおいて、棚卸の担当者が確認漏れをしてしまったりします。
期末在庫は、売上・仕入・在庫表の三点の流れを確認することで、簡単に見つかる項目ですので、特に注意が必要です。
ちなみに、在庫漏れの関係等は、調査対象期間の最終期のみが問題になりますので、税務署の調査が来るのがわかった場合は、最終期の売上・仕入・在庫の関係はきちんと説明できるようにしておくとよいと思います。
小売業なんかで、数を追うのが難しい場合は、基本的に高額な商品等の流れを確認することが多いです。
しっかりと、物の流れを把握することをお勧めします。