最近の融資事情(3) | 群馬の税理士・社会保険労務士の開業奮闘記

群馬の税理士・社会保険労務士の開業奮闘記

群馬県で税理士・社会保険労務士の独立開業を目指しています。開業までの間、税金や社会保険・その他経営に関することについて書いていきます。

またまた前回に引き続き。


審査の判断となる、定量分析と定性分析のうち、定性分析について書いてみたいと思います。


定性分析とは、その企業の数字に表れない強みをいいます。


具体的には・・・


①商品力

②開発力

③顧客市場

④経営者のモチベーションや考え方、理念など

⑤後継者の有無

⑥従業員の雰囲気

etc・・・


思いつくまま書いてみましたが、要は金融機関の担当者さんが好印象を持てるような要素があるかどうかだと思います。


こればっかりは実際の融資担当者になってみないとわかりませんが、実際の話、「ここに貸したい」と担当者に思わせられる会社ならば、稟議書の書き方なんかも変わってくると思います。


最近の資金調達関係の本を読むと、定量分析7~8割・定性分析2~3割で融資が決まるとか書いてありますが、実際にどうしても融資できない決算内容ならともかく、本部の審査とかけあえるくらいの決算内容ならば、あとは担当者が書く稟議書の熱の入れようも大きく影響するものと思います。


直接お客さんと接する融資担当者は、とある統計データで、定性分析の材料を融資時に重視すると答えた人が55%にのぼるともあり、融資担当者は毎月の訪問等でお客さんに情が入ったりするのは当然にあることだと思います。


対照的に、最終的に融資を決定する本部の審査の人たちは、担当者→支店長→本部審査 の順であがってきた稟議書のみをみて融資判断をくだすので、数字に偏った見方にならざるを得ないのかなと思います。


なんにしても、金融機関の担当者さんや支店長さんと真摯に向き合って良好な関係を作るのはとても重要なことだと思います。