最近の融資の事情について | 群馬の税理士・社会保険労務士の開業奮闘記

群馬の税理士・社会保険労務士の開業奮闘記

群馬県で税理士・社会保険労務士の独立開業を目指しています。開業までの間、税金や社会保険・その他経営に関することについて書いていきます。

起業・開業に関することを書こうと思ってブログを始めたのに、どうも融資関係のことが多くなっています。


そこで、今回から何回かかけて、最近の融資の常識みたいなものを書いてみたいと思います。


まず最初に、融資の審査について、審査の対象となるのは次の2点です。


①定量分析・・・決算書の数字をスコアリングし、会社の格付けを行います。


②定性分析・・・会社の社長さんや経理担当者と面談したりして、数字で表せない部分の評価をします。


定量分析については、各金融機関がそれぞれの計算式や格付け基準を使用しており、一律このラインというものはありませんが、注視される指標はおおむね以下の通りです。


○キャッシュフロー額 (営業利益+減価償却費) 年間の借入金元金返済がこの金額以内でないと返済がで  きなくなる可能性が出てきます。


○債務償還年数 有利子負債÷(営業利益+減価償却費) 現在の借り入れを何年で返せるかです。


○自己資本比率 自己資本÷総資本×100 金融機関さんが結構気にします。


○ギアリング比率 有利子負債÷自己資本×100 借り入れと自己資本の比率を表します。


○流動比率 流動資産÷流動負債×100 すぐ使えるお金とすぐ支払うお金のの比率です。


○インタレスト・カバレッジ・レシオ (営業利益+受取利息配当金)÷支払利息 本業の利益と債権等の利回りで銀行の借入利息が払えるかを表します。


○売上高経常利益率 経常利益÷売上高×100 会社の収益力を表します。


まだまだ種類はありますが、結構気にする部分をピックアップしてみました。


金融機関の担当者は、これらの数字についてスコアリングを行い、会社の格付けを行っています。


これらの数字は掛算や割算が入っていますので、意識的に改善することは可能です。


次回は意識的な改善方法について少し触れてみたいと思います。