" 永い言い訳 "
監督 西川美和
出演 本木雅弘
竹原ピストル
黒木華
山田真歩
堀内敬子
深津絵里
あらすじ、
疲れた顔で椅子に座る本木
髪を切る絵里
津村の名でテレビに映る本木
クイズ番組で鵺の薀蓄を語る
ここは床屋ではなくリビング
本木は作家、ペンネームは津村
絵里は美容師
2人は夫婦
本木の言葉には棘がある
髪を切り終わり
絵里はそそくさと出掛ける
本木はおもむろにスマホに手を伸ばす
***
絵里は久し振りに会う友人敬子と
夜行バスに乗り旅行
*
本木はマンションに華を迎え入れる
レコードを聞いてワインを飲んで華に薀蓄を語る
華はとベッドで熱く重なる
***
翌朝
バスは雪の積もった山間の
曲がりくねった道を走る
11:41
寛いだ格好で化粧をなおす華
本木も起きてくる
テレビでは
山形県南部の雪柳湖にバス転落のニュース
そして
山形県警霜山署から電話
絵里がバスに乗っていたと思われる
***
本木は霜山署で妻について話す
何も知らない
着ていた服の色とか
誰と何処へ行く予定だったかとか
敬子も死んだ
本木は遺品の確認
現地で遺骨を受け取る
*
本木が初めて絵里と出会ったのは
絵里が19歳になったばかりの春だった
本木が2浪して入った大学のクラスメイトだった
ほどなく父親を亡くした絵里は大学を去り
本木の前からも姿を消した
再び絵里と出会った場所は
就職活動の最中に飛び入った銀座の美容室だった
出版社から立て続けに不採用を食らっていた本木の頭上で
絵里は自信たっぷりにハサミを動かしながら
訪ねてきた
"ねえ いつか あたなは小説を書くと言っていなかった?"
返事に困った本木がまずい言い訳を始める前に
絵里は言った
" 書いたらいいじゃない きっと書くといいわよ "
その6月の雨の日から
物書きとしての本木の人生は絵里と共に始まった
*
絵里の葬儀
彼女の美容院の同僚
現地で荼毘に付した事への怒りを本木にぶつける
絵里は15年間 年に300日以上 朝から晩まで働いていた
同僚は絵里と 本木によりも長い時間一緒にいた
*
バス会社の遺族への説明会
運転手に落ち度は無かったとか
会社にも落ち度は無かったとか
怒り出す遺族の竹原
他の遺族も怒り出す
たじろぐ本木、怒りより戸惑い
インタビューを受ける本木
冷静に今後を分析
竹原に声を掛けられる
(誰?だっけ)、敬子の夫
竹原は号泣、本木は戸惑うばかり
*
本木の自宅マンション
散らかった部屋
慣れない炊事洗濯
華が訪ねて来る
すすり泣く
慰める本木は華に重なる
白ける華、帰る
*
出版編集部の花見
悪酔いしてからむ本木
ここ3年本木の著作には
意欲とか衝動とかが全然感じられない
とか言われて
今の本木には死んだ妻についてくらいしか書けないだろ
とか言われて
本木激怒、
図星なだけに
*
竹原と敬子の間には小さい子供がいた
竹原は帰りが遅い
本木は週2日子守を買って出る・・・
愛せなくなった妻を
突如事故で失った夫の
戸惑いを描く
悲しくないのに
なぜか苦しい
夫婦も長く一緒にいると
お互いの存在が空気みたいになって
そこにいることすら意識しなくなる
空気には
酸素とか温度とか気圧とか
色々あって
なくなると生きてはいけないのに
死んだ人のことは忘れてあげるのが
一番の供養だと
たまに思う
忘れてあげないと
死んだ人は次の場所へ行けない
2016年 日本映画 124分
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