予告通り、芸人同士のちょっと熱い話になっていた。
熱い・・・というよりは、切ない哀愁のある話、かもしれない。
解散話となっていたトンツカタンの切ない点は、しくじりなどで同じような解散話や不仲話をしているコンビ達と違い、互いがまだ好きだからこその葛藤で、あの場に居た全員が述べていたように、話を聞いている限りは「勿体無い」としか感じない。
芸人というのは、良くも悪くも業の深い人間味の濃い連中の集まりだと思うが・・・
お抹茶の述べていた「淋しい」「ずっと近くに居てくれたらな」「他の人とお笑いをやっているのが辛い」などは、まさにそんな人間臭さが凝縮された意見だと感じる。
冷静に考えると、三十半ばで「有能な」相方を見つけるというのは、これまたあの場に居た全員が述べていたように無理筋に近い。
そんな人間は売れているか、もしくはコンビとして固まっているか・・・のどちらかのはず。
情を抜きして冷静に考えるのなら、お笑いを続けるのなら解散をしないで頑張る・・・しか無いように思える。
しかし・・・テレビが凋落と共に高齢化が進んでいるせいで、芸人らの選択や決断が本当に難しい。
テレビが黄金期の頃は、芸人もミュージシャンもアイドルも十代・二十代が中心だったが、ネットの出現と重大不祥事の多発によってテレビ離れが進み、今のテレビは「中高年が中高年を相手にする」というエンタメになっている。
「ザワつく」が年間バラエティ視聴率のトップだというのは、まさにその証左だろう。
タレントのブレイク時期が高齢化している事によって、三十前後のやり直しがきく年齢で引退や解散を考える決断が出来ず、それが四十にまでズレ込んでいる。
言わずもがな、四十での決断は、一般社会人としての再スタートにネガティブな要素が多い。
そう考えると、非常に嫌な話だが・・・テレビ業界全体が、黄金期の人材を重用しすぎ、芸人らタレントが若い年齢で進退の決断が出来ず・・・という負の連載によって、「若さ」を取り戻す事が無理筋になっているようにも思える。