1997年公開の映画。
当時、二大スターの共演という事で話題にはなったのだけれど・・・扱っている題材がIRA絡みという複雑なものだったせいか、世間の評価は賛否分かれる形になっている。
そりゃあ、この二人が出るアクション映画ですよ・・・という触れ込みを信じて観に行ったら、ベルファスト云々やらIRAやらが何の説明も無く出てくるのだから、たまったもんじゃないだろう。
自分も、マスターキートンを読んでいなかったら、なんのこっちゃだったと思う。
ただ、そうした知識の下地があるのなら、非常に面白い映画のはず。
自分は大好きで、二桁はゆうに鑑賞している。
主役の片割れであるブラピが非常に魅力的に描かれてはいるが・・・
一般社会の中では100点満点な反面、IRAメンバーとしては非情であるし、クズとも言える。
この作品、何が可哀想って、ブラピの敵役として描かれている武器商人であるトリートらで、トリートらは武器商人としてブラピに普通に接して、普通に武器を用意して、普通に取引をしようとしているのだけれど、ブラピが終始上から目線で無礼な対応を繰り返し、挙げ句の果てには取引を勝手に中断しようとする。
端的に言って、ただの被害者でしかない。
最期はまったくハッピーエンドではないし、ブラピに同情の余地も無いのだけれど・・・
ブラピの衝撃的な生い立ちや、一般社会での魅力的な立ち振舞が丁寧に描かれているので、物語全体の哀愁ややるせなさが見事な出来になっている。
また、今は亡き名作曲家のジェームズ・ホーナーが音楽を担当しているのだけれど、この映画の音楽も名盤になっている。
自分はサントラも所持しているが・・・とにかく、素晴らしいの一言。
個人的には、ハリソン・フォードとブラピが車で帰路につく最中のやり取りが最も好きで、ジェームズ・ホーナーの音楽も含めて、毎回涙腺が緩む。