私は浪人、大学院卒で20代半ばからしか働いていませんが、さすがに15年以上働いてきて、家族も出来、気づきました。幸福感または将来の安心感を得るためには、毎年年収が少しずつでも上がっていくことが大切だと思います。以前の記事でも書きましたが、我が家の場合は転職により年収アップを図れた面もあります。

しかし、大手企業で働いていても良い企業でも年収1200万円ほどが無理なくたどり着ける年収の限界だと思います。それ以上になるとそもそも入社が難しすぎる人気企業であったり、優れた個人能力や出世術・運がないとたどり着けないと思います。

 

そこで、大手企業の新入社員の年収を500万円、たどり着ける年収を1000万円、毎年平均で40万円ずつ年収が上がるとすると12.5年でたどり着き、その後は40代以降、年収が増えないといった事態になります。

しかし、このブログのコンセプトであるSingle Incomeはそもそも本質的には子育てを大切にしたい(余裕を持った子育てをしたい)という理由です。30歳頃に子どもを産んだ場合は40歳頃には子どもは10歳になっており、もう1人のパートナーも働くことが可能な状態です。とは言うもののいきなりフルタイムで働くことは子育て面でも体力面でも難しいでしょう。そこで、途中まではパートタイマーとして40万円ずつ年収を増やしていき、フルタイムで働いた場合は年収300万円稼げるとすると7.5年分さらに世帯年収を上げられるようになります。

そうするとトータルで20年かけて、世帯年収を毎年40万円ずつ、500万円から1300万円まで上げていくことができる計算です(ただし、強調しておきますが我が家はSingle Income Two Kidsで当分頑張ります笑)。

さらに、40代までの間に投資で配当金を得られるようにしていけば、50代以上も世帯年収ではないですが、手取り金額を増やしていけるはずです。ここまで来れば、仕事を辞めても資産が減らないフェーズまであとわずかで、安心して老後を迎えられると思います。

 

世帯年収を500万円から1300万円を実際に上げるのは無理でも、世帯年収を400万円から800万円まで毎年20万円ずつ上げていくことは多くの場合可能だと思います。子育ては後からお金がかかることを考えても、わざと徐々に世帯年収を上げるようにコントロールすることは心理的にも健全性を保てるのではないでしょうか。

 

以下は蛇足ですが、少し前にキングダムや、もう少し前に真田丸など歴史ものが流行りましたが、司馬遼太郎が書いた城塞という本での好きな場面として参考までに以下書いておきます。

 

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大坂夏の陣の最期の戦いの前日、真田幸村は伊達家と戦闘しました。伊達政宗が創生した独自の兵種(長槍の騎馬隊と馬上銃を放ちつつ突撃してくる騎馬隊の混成隊)により、真田隊は潰乱寸前になりましたが、真田幸村は前線を整頓してとっさの戦法を実行しました。

兵を一列にして互いの間隔をあけ、槍を置かせ、兜を脱がせ、折り敷かせました。兵に恐怖を与えないように幸村は絶えず馬で駆けながら大声で励まし続けました。敵の騎馬が200メートルまで迫ってきた時に、一斉に兜をかぶらせ、さらに接近した時に一斉に槍を持たせました。それにより兵はわが身に万能の能力を得たような頼もしさを覚えました。そして、敵が目前まで迫った時に、一斉に立ち上がらせて突撃させました。

敵はたちまちくずれた、という話です。

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例え、世帯年収が200~300万だったとしても、新婚時や子どもが小さい時期は何とかやっていけるものです。

むしろはじめが低年収でも徐々にでも世帯年収を上げていければ、ものすごく勇気が湧いてくるのではないか、絶対値ではなく世帯年収が増えている感覚が大切、という話でした。