現在は退職済みですが、大手ホワイト企業で10年弱働いていた時のエピソードをいくつか紹介しています。

 

ものすごく厳しい昇格試験

ホワイト企業であるが故に?残業規制は厳しく、その結果として残業代をうけとれないので、年収は低いけどワークライフバランスを考えると悪くはない。

それはまあ考え方の問題なので良いとして、この会社はさらに昇格試験もものすごく厳しく、合格率は良くて2~3割だったと思います。昇格試験とは、昇給するための試験で、私の知る限りでは、どの大手企業でも良く採用されています。よくある試験方法は論文と面接で、この会社でも同じ感じでした。ただし、異なる点として、論文試験は事前に書いてきて提出するものではなく、試験当日に制限時間があり、ひたすら考えてきたことを書くしかないという点で特殊でした><

この方法を取ると一発勝負感がすごく強く、体調不良などの人はかなり不利になります。。しかも試験は年に1回のみ。

上記の合格率なので、何年も試験に落ち続ける人もおり、試験を受けるのをあきらめた人もいました・・・50代になっても受けている人が稀にいて、新入社員の頃にビビったのを覚えています。

どんなに仕事ができても、この昇格試験にはほぼ関係なく、10年ほどずっと試験落ち続けていた人がある年に受かった後、通常あり得ないほどのスピード感をもって、その後数年で2階級特進して、管理職になった時は笑いました。実情に合っていないなら、この昇格試験をなくしてしまえば良いのに、と何度も思いました。一方で、業務内容が細分化された大手企業では、例えば総合職の給与テーブルは専門性などでは決められていないことが多く、一律に評価するには、このような試験を会社人生の登竜門としてどこかで設けておく必要があるのかもしれません。。

 

私の場合は、3年目のチャレンジでようやく受かった記憶があり、それでもまだ早い方だった印象があります^^ちなみにこのC社での試験合格率は3割弱とかでしたが、今勤めているD社でも同様の試験があり、試験合格率は5割強の印象です。他社で形だけの試験で8割強の試験合格率の会社もあり、5割強ぐらいに設定しておくのが適切だと感じました。

このC社では、新入社員から昇格するまでの年収は500万円前後でしたが、試験に受ければ30歳前後で600~700万円になりました。

上で述べた通り、昇格試験に合格しない場合は、例え50代になっても年収は最大で600万円ほどにしかならず、大手企業としては低年収過ぎると思います。

昇格試験を受ける歳になってからは年収を大きく上げるのは、この試験に受かる以外にはなく、試験受かるための参考書や問題集といったものを買いまくり、それだけで10万円以上は使った記憶があります。

 

新入社員の頃は井の中の蛙であったとしても、試験受けるころや、受からないことがわかったころ、受かっても世間一般的には大した年収に上がらないことが分かり始め、辞めていく人が一定数いたと思います。

このC社では、社内結婚などでDouble Income Two Kidsの働き方をする人たちには、労働時間が短く、有給休暇が取りやすくて良い会社でしたが、Single Income Two Kidsを標榜する我が家の働き方には合わず、やがて昭和型ブラック企業のD社に転職することになりました。