日々ぶらぶぶら

日々ぶらぶぶら

地方に住んでるオタク。
城や寺社巡りも好きかな?
   
自分用の読んだ本の記録として再び使い始めました。
 好きな時代:古代〜現代(今は特に南北朝が好きで突然出てきます)
読む本のジャンル:節操なし

『世界を変えた本』
2018/6/  マイケル・コリンズ神父…他著 訳:藤村奈緒美
 
 
 
思い浮かぶのは……『聖書』と『源氏物語』(ひいき目)ぐらいしか思い浮かばねーー!
みんな大好き『ヴォイニッチ手稿』……は歴史をかえたとは言えないよな?と思いつつ本書を開いてみる。
 
 
『星の王子様』や『相対性理論』『死者の書』『ケルズの書』『金剛般若経』も選ばれたのか……なるほど。
そういった本がドン☆と写真付きで解説されています。
 
ペンギンが表紙のペンギンブックス……というのがこの本に載ってるのは何故?と思ったらそういうことか……
 
 
第1章――は紀元前3000年〜紀元999年頃
さっき書いた『死者の書』や『ケルズの書』『金剛般若経』、『マハーバーラタ』『死海文書』等々……詳しくは知らんけど、名前は聞いたことがあるよね…と言う、古代の書の数々を紹介しています。
 
紀元前に成立したものはほぼほぼ残ってないので、後世に作られたものが写真掲載されています。
その中で、キチンと現存している『死者の書』や『死海文書』の凄さと貴重さがわかる。
 
 
『易経』
BC1050頃成立/中国
これは、3000年かけて色んな宗教の“注釈”が加えられて変化していった……占いの本ということね。陰陽思想によって発展していった占い。……この占いが流行ったため、教科書でよく見る“甲骨文字占い”は廃れていったのか……
 
 
『金剛般若経』
868/中国
これは制作時期が書かれた、現存する世界最古の印刷物。――と言うことらしい。868年と作成日(という奥付)がバッチリ入っているのが凄い。
敦煌の洞窟で発見されたから現在までキレイに現存している。
 
 
メインで紹介ではないけど、その他の書物に『古事記』があった。やった!日本人として嬉しい。『餐宴と国家』は有名なプラトンの本。この本は愛の本質についての哲学議論で、“プラトニック・ラブ”の名前はこの人かららしい。(なるほど)『カーマ・スートラ』は有名な64の体位が載っている本らしい。
 
 
 
第2章――は1000〜1449年。
日本では平安時代後期から戦国時代まで。
『ドゥームズディ・ブック』や『ハインリヒ獅子公の福音書』『ペリー公のいとも豪華なる時禱書』タイトル聞いても????となる本ばかり。
 
 
『源氏物語』
1021(成立)/日本/紫式部
やったーー!!源氏物語入ってるよ。最初に思い浮かんだけど、外国人が選んだからまさか入ってるとは思いませんでした。
外国人による、平安貴族の紹介が面白かった。
しかし、成立年がバッチリ記載されてたんですけど?……あっでも正確な時期は不明と書いてある……うん?一応、1008年あたりには貴族の間で有名になっていたんだけどね……2008年に源氏物語成立千年で色々とやっていたはず……うん?
まぁ千年間の10年は誤差の範囲内でしょう。
 
 
『医学典範』
1025成立/ペルシア/イブン・シーナー
あっこれは、医学史ちょいちょい読んでる身としては聞いたことがある本ですねー。……と言っておかないと何読んでんのアナタ?と言われそう。これは聞いたことがある本ですねー。
 
 
『ベリー公のいとも豪華なる時禱書』
1412〜16年頃/フランス/ランブール兄弟
ベリー公って誰や!?時禱書ってなんや!???となりそう。(自分です)
ベリー公は……14、15世紀のフランス王の三男…偉大な芸術パトロンの一人らしい。(へぇー)ただ、贅沢し過ぎて財産が底をつき、最期は自分の葬儀費用すら出せなかった――とのこと。
時禱書(じとうしょ):時祷書は聖書や祈りの言葉や教会に関わる事をまとめた一般向けに作られた小型本。暦も載ってたので……いわゆるお役立ち情報が載った手帳みたいなもん。
この十二星座図見たことあるわ!人体図なの!?これは、アレか『隠喩の中世』で見た……つまり隠喩?
月暦図の方も教科書とか他の本でよく見る絵だ!……これは、世界を変えてますね。
“ファクシミリ”……これ『西洋写本への扉』を読んだからわかるけど、現代人からすればFAXのこと??と思ってしまうのでは?説明頼む。
もしかして……今の若者はファクシミリもわからんかったりする??
あーこれと同じようなもの『写本展』で見たー!とテンション上がるなコレは。
 
 
その他の書籍。
『ブリタニア列王史』……って偽史かい!世界中どこにでもあるのねこういったものって。へぇー『リア王』の原型かー。影響与えてますねー……偽書の方が影響与えるのあるある。
『ブルート』は意訳すると『ブリタニア列王史』を元にした……とあってアチャー……となる。偽書って恐ろしいね。でも、これのおかげでアーサー王が有名になったらしい……と思うと……
 
 
 
第3章――1450〜1649年
戦国時代後期……約20年後に応仁の乱……から江戸初期辺り。
『グーテンベルク聖書』『神曲』『君主論』『ノストラダムス預言集』『ドン・キホーテ』と名前だけは知ってる、有名になものから『魔術の暴露』『アイヒシュテットの庭園』『ベイ詩編書』と聞いたことの無いものまで多数揃ってます。
グーテンベルク聖書とある通り、ここいらで活版印刷が発明され、大量生産が可能になった時代。そして、ルネサンスの時代……イタリアとドイツの本が目立つ。
 
 
『幾何学原論』
1482/イタリア/エウクレイデス(ユーグリッド)
なんでここに!?と思わず突っ込みたくなる。『幾何学原論』を書いたエウクレイデス……ことユーグリッドは紀元前300年前の人物である。なんでこの3章に居るのかと言えば、印刷された世界初の数学の教科書ということらしい。
 
 
『ニュルンベルク年代記』
1493/ドイツ/ハルトマン・シェーデル
聖書や古典に基づく世界の歴史を総合的に記した印刷物。
押絵がいっぱい。ヨーロッパ中世を感じさせる絵。世界地図に描かれている奇形人間は『魔女・怪物・天変地異』に載ってたものと同じだな。コレが元絵なのかな?
 
 
『神曲』
1321(執筆)/イタリア/ダンテ・アリギエーリ
有名だけど読んだことない。一時期読むかとも思ったけど……実行してない本。
“3”と言う数字が作品全体の基調になってるのか!?そっか、だから『神曲』が元ネタじゃねーの?と言われてた『遊戯王VRAINS』って“3つ”だったのか!?ヴにドハマりしてたときに読もうかなーと思ってたんだけど……勢いままに読んどきゃ良かった。
『ファウスト』は『GGX』にハマった時に勢いそのままに読んだのよ。(オタクの原動力)
神曲がトスカーナ方言で書かれたから、イタリア共通語がトスカーナ方言になったのか!凄いなイタリアの言葉そのものを変えてしまったほどの作品か……。
これは世界を…イタリアを変えてますね。
 
 
『アルモニチェ・ムジチェス・オデカトン』
1501/イタリア/オッタヴィアーノデルペトルッチ
何?と思ったら世界初の楽譜の印刷か。中世は教会の讃美歌や王室や貴族達の宴の時には必須な音楽。しかし、レコードはおろかCDなんてものは無かった時代……必ず生演奏での時代………確かに、今までより簡単に手に入るというのは画期的。
 
 
『レスター手稿』
1506〜10/イタリア/レオナルド・ダ・ヴィンチ
どっかで聞いたことがあるような無いような……??と思ってたら、レオナルド・ダ・ヴィンチのノートか!
入手したイギリス貴族にちなんだ名称ね。(レスター博士?と思ってしまった)
あーああ、ビルゲイツが手に入れた事てニュースになったやつか。
 
 
『君主論』
1532/イタリア/ニコロ・マキャベリ
名前だけは聞いたことがあった……教科書にも載っている。ニコロ・マキャヴェリが書いたのかぁ!
足利直義の事を“マキャベリスト”と言っていた本があったもので……作者も名前と冷徹なヤツということは知っていた。この君主論を書いた人とは知らなかったけど。
誰が……直義さんのどこがサイコパスだ!
………でも『逃げ若』の直義さんはちょこっととサイコパスじみていた……ちょっとだけね。
ヴァチカンの禁書にもなったことがあったし、ヒトラーやスターリンにも影響を与えたのか……ここまで書くとどんな内容かは想像がつくと思われ……悪い意味でまさしく“世界を変えた本”。
 
 
『オーバン絵文書』
1576/メキシコ/
16世紀のメキシコ先住民達が書いたモノだが装丁はヨーロッパ風のこの本は………スペイン人の到着や彼らが持ち込んだ天然痘により地元の人々が死んでいったこと……等植民地になるまでのさまざまな出来事……等々、メキシコの歴史や歴代王たちについて文書と美しい挿絵でえがかれている。
 
 
『ウィリアム・シェークスピア氏の喜劇、史劇、悲劇』
1623/イングランド/ウィリアム・シェークスピア
シェイクスピア作品全部のこと?……と勘違いしそうだけど、彼の一つを除く全ての作品を掲載した出版本『ファースト・フォリオ』のこと。この本が無ければシェイクスピア作品の半分近くが失われていたらしい。それを聞くと“犬王”が思い浮かぶ――当時はかの世阿弥(同世代)よりも人気だったらしいが、彼の作品はなにも残ってないので、現代で知る人はほぼ居ない……のに対し、『風姿花伝』など多くの本を残した世阿弥は教科書に載るほど有名人。私も映画『犬王』観るまで知らんかったし。
この本が無ければ『マクベス』『テンペスト』は源氏物語の『輝く日宮』や『雲隠』のように存在が疑われ、あったらこんな話だろうか?と学者を悩ませ議論されていたかもしれない……と考えると凄い本だね。作品が残る事ってめちゃくちゃ大事よね。
しかし、他の本では正体は謎とされていたり…有名人の別名義説が流れているシェイクスピアについてはここでは普通に説明されているのね。
 
 
『二大世界体系についての対話』
1632/イタリア/ガリレオ・ガリレイ
なにかと思ったら、通称『天文対話』ガリレオ・ガリレイが書いたやつか!?正式名称で言われるとわからん!
 
 
 
第4章1650〜1899年
江戸時代……鎖国して10年後あたりから明治中期頃。
『英和辞典』……『イソップ寓話集』『国富論』『種の起源』『不思議の国のアリス』聞いたことがあるものが多い……ってこの時代だったの出たの?となる………英和辞典!?
 
 
『自然哲学の数学的原理(プリンキピア)』
1687/イングランド/アイザック・ニュートン
これまたなにかと思ったら、ニュートンの万有引力の法則が乗っている本のことか……本当、正式名称で書かれるとわらないものが多い。
 
 
『自然の体系』
1735/オランダ/カール・リンネ
スウェーデンの植物学者、リンネが書いたたった11ページの本。
生物の分類を分類した今の分類学の元となっている本。
 
へぇーなんて思いながらちょい前に「哺乳類展3」に行ったら、ちょうど分類をメインとした展示で、リンネさんも紹介していて興奮しました。
動物はかわいかったし(剥製だけど)最高だった……時間が無かったこと以外。
 
 
『英和辞典』
1755/イギリス/サミエル・ジョンソン
なにが凄いって、男がすべて一人で書き上げたことだろう。狂気。(全2巻 2300㌻ 約4万語)
イギリスで英和辞典?……と疑問に思ったけど、日本も国語辞典があるわけだしな。
出版された当時、身分が低くても教育を受けた人が増えてきて、言葉の共通の意味とつづりを共有しようということで出たきたらしい。日本も方言とかあるしね。
1928年に『オックスフォード英語辞典』が出るまで一番権威ある辞典だった。(約170年)
 
 
『トリストラム・シャンディ』
1759/イギリス/ローレンス・スターニ
正式名称『紳士トリストラム・シャンディの生涯と意見』は、架空の人物“シャンディ”が語る自伝……という体裁をとっている小説。……だけど、ページの途中で真っ黒になったり、マーブルになったり、空白だったり、章が飛んだり、章が中断したり……父や叔父の話になったり、線や図を使ったり……と、本の常識や小説の形式を覆す型破りな本。なんか今でいうと、ギャグ漫画のキャラがメタ発言をしたり、コマ間を移動したりすることに近いかな?マンガの『天才!バカボン』みたいなもんかなと思う。世界というより、本の定石を変えた本かな?
作者の書いた最後の小説は『センチメンタル・ジャーニー』………おぅ……どっかで聞いたことあるわ……
 
 
『イソップ寓話集』
1765/イギリス/イソップ
え!?イソップって前6〜前5世紀のギリシャ、ローマの人物で奴隷だったと思われる……人名だったの?イソップって人の名前だったのか……気にしたことなかったわ。
全部で725話以上で……そんなにあったのか……彼の死後に出来た話もある……ってそりゃあね……『千夜一夜物語』や『枕草子』なんてものは後から付け加えられたものも多いワケですし。
最初に印刷されたのは、1476年ドイツ……ってコレじゃないんかい!?
今はイソップ物語はどっちかというと子供向け……と思われているけど、それはこの本…ジョン・ニューベリーが出した本の影響らしい。挿絵をつけて、こどもたちが魅力に感じる38編……主に動物がしゃべるモノ……を選んで出した本。
確かに、私が知っているイソップはそんなに物語数は多くないし、動物は当たり前にしゃべるのが多い……なるほどねーー。
 
 
『国富論』
1776/イギリス/アダム・スミス
名前だけは知っている国富論。
時代もあいまって、自由主義経済は実質この本をきっかけにして誕生したらしい。
みな影響受けすぎ………いや、スゴイ。資本主義社会の基礎か………
 
 
『アメリカの鳥』
1827−38/アメリカ/ジョン・ジェームズ・オ・デュボン
で、出たーーー!!鳥を実物大で描いて出版したというアホな本!
『愛書狂の本棚』でも紹介されていました。
版画シリーズだったらしい世界最大の本……そりゃあね。大きすぎる鳥は枠に収めるため首や足を曲げたポーズをとっているらしい……そりゃあね。
497種も実物大で描いたって、よくやったな……アホか!?とは思うけど、記録本としてはスゴイ。
作っている途中で新種25種も発見したとか、今では絶滅した鳥が6種もいるとか……大きさとか詳細がわかるからスゴイ本。
 
 
『点を使って言葉、楽譜、単旋聖歌を書く方法』
1829/フランス/ルイ・ブライユ
点字を考えた人。一般的な文字を浮き出して手で読むのは難しい文字もあるし…大変。
それをわかりやすい文字を発明し、今現在も、使われている点字を作って広めた人。
 
 
『アンクルトムの小屋』
1852/アメリカ/ハリエット・ピチャー・ストウ
名前だけは知っているシリーズ。
奴隷制度の非道を書いた本らしい。
この本は出版されると、北部では高く賞賛され、南部では非難され、南北間の溝は大きくなり……やがて、南北戦争へと発展する。
この本がそのきっかけの一つとも言われている。
今読むと色々と疑問があるみたいだけど、奴隷制度を終わらせ、今のアメリカを作った一つであることは間違いなく、まさに世界を変えた本。
 
 
『種の起源』
1859/イギリス/チャールズ・ダーウィン
これは説明不要でしょう。
20年以上かけて考えをまとめたけど、本として発売しようとはしなかった……が、他の人が独自に同じ結論にたどり着き、それを本を出そうとしていると知って、先を越されるな!自分のほうが先だ!!………と出版したらしいのがな……
初版がアッという間に売り切れた、というところに近代化…キリスト教と科学の分離を感じる。
 
 
「不思議の国のアリス」
1865/イギリス/ルイス・キャロル
最も有名な作品の一つ。この本も説明不要。
初版の挿絵が最高とあったけど……同意。
今もいろんなアリスグッズ見るけど、一番見るのはやっぱりこの絵なんだよなー。(ディズニーのは別モノなので抜かす)
ガチの初版……キャロルの手書きのたった1冊しかない本は大英図書館の至宝となっているのか……へぇーー。『古書泥棒という職業の』を読んだ身としてはワクワク。
 
 
『資本論』
1867・1885・1895/ドイツ/カール・マルクス
アホなので、マルクス主義って……共産主義のことだよね?……なのに、『資本論』ってどういうこと??資本主義のこと書いたの?……その後で共産主義になったの??と混乱しました。
一応、この本自体が共産主義の基盤になったのね………資本主義はそのうち崩壊するから……と否定することを書いたから『資本論』……なの?ようわからん。教えて詳しい人!
この本が、後のロシア革命や中国を起こすという多大なる影響を与えた。
……一応、社会や工場は民営じゃなく国が運営して、皆に平等に……と見えるけど……国にすべての権力や権限、金が集中するわけで………
 
 
その他……『ジュスチーヌまたは美徳の不幸』フランス/1791 知らん……けど書いた人が、“マルキ・ド・サド”というフランスの貴族で“サディズム”の名前の由来の人らしい……ので、内容はその名を表すとおり。『ピノッキオの冒険』1883/イタリア/カルロ・コローティ 子供向けに書かれた話だけど、最初の終わり方はピノッキオが悪さをしたため首を吊られることになっていたらしい。挿絵を見ると結構大人。ディズニーの方にビジュアル認識が引っ張られているので、ビビる。『ツァラトゥストはこう語った』1883〜92/ドイツ 作者は有名なニーチェ……哲学小説らしく晩年病気と戦いながら書いたもの……『13の病』では、ニーチェ?隠してたみたいだけど、梅毒だったから……とある。それが、ガチなら思考が狂いながら書いたであろう作品……読んでみたい。でも、最初3部作完結だったけど、人気出たからもう3部書くことにしたわ……は『スターウォーズ』みたいね。
 
 
 
5,1900年以降―――
『オズの魔法使い』をはじめとして『一般相対性理論』やら『星の王子さま』『毛沢東語集』『アンネの日記』……等、知ってる名前がズラリ。
 
 
『ピーターラビットのおはなし』
1901/イギリス/ビアトリクス・ポター
ハイ、子供の頃から大好きです。絵本もいまだに持っています。入ってて嬉しいです。
あーこの本が小さいのってポターの考えだったのか、なるほど。
本自体も凄いけど、その本の印税で湖水地方を買い取り、それが今も残る……絵本そのままの風景がそのまま残っているという、聖地巡礼したら泣くよな。
キャラクターグッズの特許もピーターが初だったのか!?確かに、グッズ作るのは厳しい基準がある……とか、聞いたことあったような?ディズニーの申し入れは断っていたのね。ファンの人には悪いが、断ってくれて良かった。
 
 
『グリム童話』
1909/イギリス/ヤーコブ・グリム ヴィルヘルム・グリム
グリム童話ってこの時代だっけ?しかもイギリス??……と思ったら、この年にイギリスで出版された本が、挿絵も美しく至宝と言えるもの……とのことらしい。
挿絵を描いた人がこの王朝時代の最も有名な画家の1人……とあるけど………ふーん。どっちかというと『グリム童話』自体を加えて欲しかった。
え?『眠れる森の美女』って元は2児の母親だったの!?
 
 
『沈黙の春』
1962/アメリカ/レイチェル・カーソン
タイトルからして小説かと思ってました、すみません。『動物のお医者さん』にチラッと載っていたので(バレンタインテスト回)存在だけは子供の頃から知っていました。
はーこったら恐ろしい話だったとはない。
農薬としてつかわれた強力な殺虫剤による汚染……及ぼす害について正確にわかりやすく書いた本……とのこと。
この本の影響でこの殺虫剤は使用禁止になり、アメリカで環境保護庁が設置されるきっかけとなった……まさに世界を変えた本だよ。
 
 
その他……おっと!スゴイおもわず目を疑った、手塚治虫『火の鳥』が入っているよ。マンガが入ってるよ!すばらしい。これもその内……と思いながら読めてない本。未完の作……とあるけど、簡潔しなかったからこそ伝説となった……というのもある。あと『ハリーポッターと賢者の石』も入っている。ここではシリーズ一作目が入っているけど、全体として評価されたと思われ……最終巻が24時間で1100万部……世界で最も早く売れた本……か。最後は現代らしい『飲める本』。情報ガイドと水を浄化するフィルターが一体となったもので、この本があればきれいな水を入手出来る………将来、この本のおかげでッ!と世界を変えた本になってることを願う。
 
 
 
大変だったけど(主に重量的な意味で)、なかなか面白くためになる本だった。
 
世界全体を見てきたけど、日本における世界…日本を変えた本を勝手に選ぶとなるとどうなるのかな?
ここで選ばれた『古事記』や『源氏物語』は勿論のこと、『鳥獣人物戯画』『万葉集』『伊勢物語』『枕草子』『古今和歌集』『平家物語』『吾妻鏡』『太平記』『南総里見八犬伝』『北斎漫画』『学問のすすめ』『吾輩は猫である』『ボッコちゃん』あたりがベターかな?有名所が集まってしまった感は仕方ない……自分の趣味も多少入っているけど……こういった事を考えるのも楽しい。
世界じゃなくて、自分を変えた本でもええんじゃない?
まぁ私を変えた本を考えると……―――