日々ぶらぶぶら

日々ぶらぶぶら

地方に住んでるオタク。
城や寺社巡りも好きかな?
   
自分用の読んだ本の記録として再び使い始めました。
 好きな時代:古代〜現代(今は特に南北朝が好きで突然出てきます)
読む本のジャンル:節操なし

『白い服の男』

1977(昭和52)/8/  星新一

 

 

 

いつもの星新一先生の本と違うような気がする。

なぜならタイトルに1ページ使いっているから。こんなこと初めて。

いつもよりもちょつと長い話ばかりなので、ショートショートというより、短編集的な感じかな?

 

最後に「早川書房より刊行された『午後の恐竜』の後半10編を収録した」とありまして、文庫本にするにあたってカットした作品を改めて1冊にしたという感じなのかな?

 

 

「白い服の男」

真っ白な制服を着た男は特殊警察機構の署長である、彼は盗聴室で人々の会話を聞き、担当区域を巡視⋯⋯そして、とある問題を犯した者を問答無用で逮捕できる権限を持っている。
それは考えるのも恐ろしい〝セ〟である。
その〝セ〟を人類から根絶するために白い服を着て、平和を守っている――
 

表題作。

怖い⋯⋯平和のためとはいえ、言論統制。当たり前に盗聴とか⋯⋯

スタージュかよ。

それを平和のために⋯⋯と置き換えた先生の皮肉。正義や平和のためだろうとやってることは⋯恐怖政治なのは同じ。

改めて読むと怖い話。

NHKのドラマでやったときは、ああ⋯あの話〝セ〟の話か⋯⋯とすぐにわかったぐらいには覚えてたハズなのに、前読んだ時はこの怖さはわかってなかったと思う。

 

しかも〝セ〟は名前を言ってはいけないあの人みたいなあつかいだな⋯

焚書坑儒⋯⋯本好き歴史好きとしては気が狂いそうになる悪行の一つ。

焼却する本のタイトルが自分ですらわかる有名なのが多い

この世界だと『三国志』とかも消えてしまうのか⋯⋯

 

 

「月曜日の異変」
男の妻は、魅力的で性格もいい女性であるが、ただ一つ欠点があるとすれば、男っぽく言葉づかいがぞんざいなことだった。
そのことで、妻を怒ったが今さら治せないと言ってくる。
男が月曜日目を覚ますと、言葉づかいはもちろん、仕草まで上品な女性となっていて――
 

これも怖い話。

というか、まず奥さんが旦那の上司が家に来た時のあいさつが「やあ」なのが、言葉づかいがぞんざい⋯⋯ですませていいのだろうか?しかも初対面⋯⋯

しかも注意してもなおすのムリ☆とか言われたら、男らしいじゃなくて性格とか色々とヤバババな人だと思われ⋯⋯

あと、〝睡眠休養剤〟という薬が出てきてこれもヤバイ。

奥さんが決断したこともヤバイ。

それでええわとなる夫もヤバイ。

 

日常のちょっとした不思議な話の中にヤバイ要素がいくつもある話。

 

 

「悪への挑戦」

ある時間になるとみなテレビに⋯とある番組に釘付けになった。

法を犯した者をその番組で公開処刑するのだ。みな犯罪者に腹を立て、法の裁きを受け処刑されることをテレビの向こう側から望んでいる――

 

昔から、ギロチン、さらし首など処刑は見世物一つだったからね⋯⋯

今のSNSにおける集団制裁にもにたものを感じる。

オチは星新一らしい。

そうくるよね。

 

 

「テレビシート加工」

技術はテレビの厚さをどんどん薄くした。

そして、厚さのないテレビ⋯紙よりもちょっと厚いテレビが誕生し、テレビシートと言われるようになった。

そのテレビはありとあらゆるものに⋯壁や天井はもちろん、アパートの外壁、服、車等々⋯⋯使われるようになった――

 

テレビが天下を取っていた頃の話かな?

人が選んだのはテレビシートというよりはプロジェクションマッピング。

しかしコレだと、しょっちゅう静電気が発生しそうなんですけど。

目が悪くなりそうな⋯疲れそうな話。

 

 

「特殊大量殺人機」
「やれやれ、やっと完成した。これを陽子振動式・特殊選択的・遠隔作用・大量殺人機と称することにする」
博士が1台の装置を前にして言う。
「世の中には、道徳的法律的にも許されている殺人がある。それをやればいい――
 

デスノート。

 

最近、ガチャガチャで見かけるようになってきた⋯⋯また、一部で人気出てきたのかな?

 

使い方がデスノートと同じ。反対に特定の個人を殺すものではなく、名前を必要とせず大量に殺せるモノ。

使った後、震えが止まらないのも同じ、星先生作品にしては珍しいかな?

 

現代の核保有国の対立的な展開かとおもいきや⋯⋯オチはニッコリ。展開とオチが星先生らしくてすき。

 

パンチングシートと言われても、存在はなんとな~く知ってるけど、どんな風に使うものなのかさっぱりわからない。

昔のマンガアニメあるある、ハイテクだけどレトロな機械。

 

 

「時の渦」

突然その現象は起きた。
占い師が未来を予測出来なくなり、コンピューターがある日を境に⋯それ以降の未来のこととなると沈黙してしまうのだ。
人々もその日以降の未来の話をすることは不可能だった。
その日はゼロ日時と呼ばれるようになり⋯⋯刻々とその日が迫ってくる、あと半年⋯あと一ヶ月⋯あと一週間⋯⋯そして――

 

ラストは毎回お馴染み(?)の世界の終末モノ⋯⋯と思いきや、一時期流行ったのかよく目にしていたリターンモノかな?そこから、さらに一癖あるのが星先生の素晴らしさ。

 

オチはあーあーーあーーーーそういうオチね⋯⋯

 

 

怖さを感じた3選

①「白い服の男」オチがないのが⋯⋯

②「月曜日の異変」早くやればよかった⋯⋯と思う夫

②「老人と孫」色々と怖い⋯⋯

 

 

1、白い服の男

2、月曜日の異変

3、悪への挑戦

4、老人と孫

5、テレビシート加工

6、矛盾の凶器

7、興信所

8、特殊大量殺人機

9、ねぼけロボット

10、時の渦