マスコミの防衛報道は野球にとって利益になるか? | プロ野球の視聴率を語るblog

マスコミの防衛報道は野球にとって利益になるか?

【野球】星野と長嶋ばかり騒ぐな ノムさん(楽天・野村監督)連日のフィーバーに苦言

http://news21.2ch.net/test/read.cgi/mnewsplus/1171714504/

 
1 :大迷惑φ ★ :2007/02/17(土) 21:15:04 ID:???0
 やはり黙ってはいられないということか。楽天・野村監督が、加熱する長嶋、星野
フィーバーをチクリとやった。

 16日は五輪日本代表・星野監督が久米島を訪問したとあって、平日にもかかわらず
1000人近くの観客が球場を訪れた。

 グラウンドでは星野監督、田淵、山本両コーチらと楽しそうに話していたかに見えた
野村監督だが、本心は別だった。練習後は「田中のこと?話してないわ」と言葉
少なに車に乗り込んだ。

 そこで野村監督を直撃すると「第一、マスコミが関係ないところで騒ぎすぎなんだ。
今日だって長嶋(巨人軍終身名誉監督)が(宮崎に)来るとなったらすごい騒ぎだろ。
星野でも行く先々で大騒ぎや。でも、それはシーズンの観客動員に全くつながらないやろ。
五輪なんて別の場所でやるんだから」とブスッ。

 どうやらすでに現場から離れた人間や、シーズンに無縁のことばかりおいかけるマスコミが、
面白くないようだ。

(中京スポーツ18日付(17日発行)紙面記事より)

 

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マー君、マー君と騒ぎすぎ、という気もしますが…。

 

 

それはともかく、『野球』日本代表とやらの代表ごっこが騒がしいです。11月まで試合ないのに。

 

マー君に関する報道もやたら多い。松坂も多いが、これは一緒にしたらかわいそうかな…。

 

 

 

ところで、2001年に野球になにが起こったのか覚えていますでしょうか?

 

 

2001年、イチローがメジャーに移籍。

そして、巨人戦の視聴率は年間15.1%と、前年比3.4%ダウンという大暴落を果たしました。

 

 


巨人戦ナイター視聴率 (加重値Ver.)

      4月※ 5月  6月 . 7月.  8月.  9月   10月  年間  前年比 中継/ナイター/全試合
1999  21.6  19.8  21.1  19.2  19.0  21.1       20.3 .        129-133-135
2000  20.2  20.5  18.5  19.5  17.4  15.1       18.5  ▼1.8   131-133-135
2001  17.7  15.0  14.2  14.0  13.7  15.0  13.1  15.1  ▼3.4   140-140-140
2002  17.5  17.2  13.5  15.9  14.9  17.2  15.2  16.2  △1.1   134-137-140
2003  16.2  16.1  16.2  13.3  12.1  *9.8       14.3  ▼1.9   132-140-140
2004  15.0  14.6  13.6  11.0  *8.7  *8.8  *9.7  12.2  ▼2.1   133-137-138
2005  12.9  13.0  10.1  *8.5  *7.2  *7.2       10.2  ▼2.0   129-140-146
2006  12.7  11.1  *9.2  *7.2  *6.8  *7.0       *9.6  ▼0.6   106-137-146
2007  --.-  --.-  --.-  --.-  --.-  --.-       --.-  ◇-.-   ***-130-144

※3月分を含む(=VR発表値)

 

 

この年、イチローの話題が開幕前のニュースを独占してしまい、巨人戦の事前告知が十分なされなかったのです。

それだけが視聴率低下の原因ではありませんが、大きな要因の一つだと考えられます。

 

そして、視聴習慣を失った巨人戦は、その後もどんどん視聴率を低迷させていきました。

『巨人戦』のブランドイメージの損傷は激しく、おそらく以前のような地位に戻ることは不可能だと思われます。

 

 

 

プロ野球にとって問題なのは、いまだに『巨人戦』ビジネスモデルから脱却できていないことです。

 

 

セ・リーグ球団は、阪神以外については放映権料が減るに伴ってどんどん先細りになっています。

優勝した中日ですら、契約更改は厳しいものでした。

(※阪神については一番下で解説)

 

パ・リーグについても、これまでとほとんど変わりません。

ニュース番組での企業名露出を前提とした莫大な額の損失補てんが、ほとんど全ての球団を支えています。

一応地域密着の方向に進んでいるようですが、収益構造は変わっていません。

 

 

 

ノムさんじゃないですけど、こういう状況で代表ごっこを盛り上げても、収益性は改善しません。

マー君も、松坂も、『日本代表』の多くの選手も、巨人の選手ではない。(多くはパリーグだったりする)

肝心の巨人戦視聴率には、多分つながらない。

実際、イチロー煽りは2001年の巨人戦視聴率を低迷させた。

(ところで、野球の五輪に思い入れのある人って多いのか?2004年はG帯で1試合も20%超えなかったんだが…)

 

 

防衛軍だ防衛軍だと揶揄していますが、戦略を間違えていると思います。

マスコミに切られかかっているのに、視聴率に結びつかない話題づくりばかりやっていてどうするの?

 

1001は防衛の意思があるなら、開幕前の大事な時期に代表ごっこでニュース枠を潰すべきではなかった。

サッカーが代表煽りで国民的スポーツにのし上がったのが悔しかったんだろうか?

それにしても、今はその時じゃないでしょ。


 

 

目先の利益、今年の視聴率を回復させるために。

防衛軍は、『低迷する巨人が、CS(クライマックスシリーズ)出場権確保目指して奮闘!』 と煽らないと。

 

 

そういう視点で見ると、報ステが10倍面白くなるかもしれない。

 

 

 

 

※注

阪神だけ、関西で旧巨人戦モデル的な展開(地元メディアを囲い込んで収益を上げる)で成功しています。

しかし今後は厳しいかもしれません。

 

・関西における阪神ファンの年齢層に高齢化の兆し がみられる

 

・関東で起こった動きは、全国に波及することが多い

 

・阪神には巨人への対立軸として支持を得てきた経緯があり、今後の存在意義は?

(↑球団としては十分自覚して動いていそうだが)

 

・ローカル局が地デジへの投資でいっぱいいっぱいで、キー局の支配力が強まる

→阪神優遇の地元メディアが力を失う可能性も

(あるあるの件で関西テレビが大ダメージを受けた影響が、阪神にとって今年どう出るか興味深い)

 

 

 

※注2

最近、ここ とかここ とかを読んでる影響で、文章がくどくど説明調になっている気がします。

そもそもこういう文体の方が本来のスタイルだったんですが…。

(2005年6~7月あたりの記事を見てもらうとよくわかります)

皆様のご意見はどうでしょうか?