再び、九州旅のことを。
はじめての鹿児島で、
どうしても行きたいなと思っていたのが、知覧です。
ご存知の通り、
特攻隊員の方々が飛び立った地であり、
今は記念館があります。
鹿児島市内からは車で1時間半くらいかな、
知覧は、やまあいの町で、
のどかないいところです。
どんなところなのか?
なにがあるのか、
なぜかあまり想像しないまま記念館へ行きました。
結果は、
なにも想像していなかったくせに、
考えていたところとは・・なにかちがう?
なんだろう?
・・・そんな思いになってしまいました。
たぶん、ひとそれぞれ感じるところがある場所であり、
施設だと思います。
相方のご親戚の方が
特攻隊員としてここ知覧で最後の日々を過ごし、
戦死したそうです。
終戦まであと2カ月の、6月22日。
飛び立って帰らぬ人になったという
その方のお写真も確認しました。
過日は、
終わりかけながら、桜が咲いていました。
特攻記念館の庭には
桜の木が、ほんとうにたくさん、見事なまでにたくさん植えられています。
私はそこで、
なぜ、ここに桜を?とそのことばかり考えていました。
いや・・桜は好きですが、
ここに、桜なのかな・・と。
散りゆく美しさ、その象徴が桜の木ではなかったのか?
『 咲く時の花の数には入らねども
散るにはもれぬ わが身なり。 』
翻って、
NHKの龍馬伝で描かれた坂本龍馬を思いました。
やたらと腹を切ろうとし(責任をとろうとし)
ゆき急ぐ同士を、
『死ぬな~』と止める姿が、あのドラマでは印象的でした。
生きて、成そうではないか・・・と。
死んでは無念だ、と。
今なら、そんなことを言いたくなる。
いや、今だからこそ?であり、
時代の中にいなければわからないこと、
なのでしょう。
私は、悲しみというより、
せつなさや、
ふつふつとわきあがる憤りのようなものを感じました。
咲いている時間が長く、タフで、なかなか散らない、
そして搾油もできる菜の花とか、
常緑でタフな、さつき、なんてどうでしょうか?
あるいは、空に向かって堂々と咲く、ひまわりあたり?
いいかもしれない。
そんなことを独り考えていました。
ところで、
知覧は大変なお茶どころなんだと、
車を走らせながら気がつきました。
いやはや、一面のお茶畑が、
続く続く、つづくのです。
おそらく、八十八夜を待つことなく、
まもなく新茶?と思うような育ちっぷり。
南なのですよね~。
そしてそのお茶のおいしいこと。
なんでも、自治体単位(3千3百の)では、
知覧町は生産量1位とか?
この、知覧茶は、
今月、教室でお出ししています。
甘みがあって、とてもおいしいと喜んで頂いています。
維新のころ、
長崎からの貿易でも輸出一番人気だったのが日本のお茶。
九州はお茶どころでもあるのです。
※当時は、嬉野を中心に八女などのお茶を英国へ。
『散る桜 残る桜も 散る桜 』(良寛和尚).
日本人の死生観、
行き方の美学とも言うべきなのかな。
いやはや、鹿児島は、
西南の役のこともあり、
やむにやまれぬ・・・という言葉が折に触れて浮かび、
死に場所ということについても、思う機会が多く
いろいろ考えさせられる旅・・・でもあったのでした。
****************
★Tファールさんで、おもてなしレシピ掲載中です。レシピはこちらから。
http://www.club.t-fal.co.jp/sp/recipes/spring-party/index.html
★4月1日発売のSTORYにて、ご紹介頂きました。
母から、叔母から、おかず125品。ぜひお手に取ってみて下さい。
3冊目の本です。
『うちのごはんヒットパレード♪』(ソフトバンククリエイティブ刊)1300円
★4月10日発売『ギリシャヨーグルトパルテノレシピBOOK108』
目からうろこの108レシピとスタイリング。
★参加しております(復活?)、ぽちっと応援していただくと、
AKBさながらに順位があがる!?よろしくお願いします!
いつか、レシピブログさんのあの美しいキッチンでだしの教室~ ← 実現しそう?!きゃっ。
★教室に関することは、こちらのHPで。
★Lucyの
ポジテイブ糖質制限レシピ
http://www.facebook.com/lucy.cooking