M先生に会う日。
妹が空港まで迎えに来てくれた。
約束の時間まで近くのお店でお茶をして時間をつぶした。
そういえば、これまで私の相談ばかりしていて
妹の近況は知らなかった。
聞くと、2年ほど前に仕事を辞めて、それ以来、いわゆる「ニート」。
就職活動をしているが、30代後半で、特に手に職があるわけでもなく
なかなか仕事が決まらず、苦労しているらしい。
そんな立場で、自分自身のことで手一杯だろうに
どうしてここまで私のことに親身になってくれるのだろうか。
しかも決して仲のいい姉妹ではなかったのに。
「どうしてM先生のこと、知ったん?」
「ネットサーフィンしてたら偶然HP見つけた。家からも近かったし、軽い気持ちでセッション(カウンセリング)受けた。そのときはまだ仕事もしとったし、特に悩みとか相談したいこととかあったわけではなかった。ほんの好奇心で軽い気持ちで。
普通は人の紹介でしかできんのやけど、特別にやってもらえた。『HP見て私が受けた人ってあなたを含めて今まで2人しかいない』って言われた。何か通じるものがあったんやろうね」
今は月に1回くらい、勉強会というものを受けに行っているらしい。
家の猫が骨折し、犬猫病院へ連れて行くと、治療に6万円かかると言われ、
それで、その勉強会で学んだとおりにやってみて、自力で骨折を治したらしい。
約束の時間がやってきて、家にお邪魔した。
M先生は、HPで見て想像していたとおり、きれいで明るくパワフルな人だった。
M先生「どうも、わざわざ遠いところから、ありがとうございます」
私「いいえ、こちらこそお時間割いてくださってありがとうございます」
M先生「お姉ちゃん思いね。仲がいいのね」
妹「仲悪いんですよ~」
妹は最初遠慮して、席を外して別室に座っていたが、
「一緒に聞いてればいいのに。こっちにAちゃん(妹)のお茶も準備しといたよ」
「いいんですか?」
「秘密のこと、聞かれたくないことがあるならともかく、そうじゃなければ、どうぞ」
妹も同席して聞くことになった。
名前と生年月日を聞かれた。
「あなたはお母さんに認められたいって強く思ってるわね」
確かに、自分の生き方 ー好きな仕事に就くために努力をしてやっと就けて、今一生懸命仕事をやっていることー を認めてもらえていないので、わかってほしいという気持ちを持っている。
「ああ、3姉妹の真ん中だからね」と妹。
「それから、あなたの守護霊は、あなたを四国から関東へ行かせたくなかった。でも、今は関東に住んでいるから、それはそれでいいのよ。でも、一日に1回は、守護霊さまに、『守ってくれてありがとうございます』って感謝の気持ちを持つことを忘れないように」
そういえば、関東へ移ったばかりのころは、立て続けに悪いことばかり起きていた。
関東が好きで、ずっと住みたいと思っていて、10年越しの夢が叶ってやっと住むことができたのに、
どうしてこんなに悪いことばかり起きるんだろうと思ったものだ。
そして友達にもよく愚痴っていた。
友達には「かえでちゃん、四国に帰ったほうがいいんじゃないの。
かえでちゃんの話を聞くといつも、『あのときの(今と同じ業界の)四国の職場はよかった』って言って、今の職場と比較していることが多いから」と言われていたものだ。
「ああ、体はとても健康ね」
そう、私はアトピー以外は体は丈夫なのだ。頭痛、胃痛などほとんど皆無に等しい。風邪もめったにひかないし、発熱なんて、去年インフルエンザになって20年ぶりに出たくらいだ。アトピー以外のことで薬とか病院とかには無縁だ。
「それから、あなたは一人では生きていけない人なの。だれかパートナーと一緒になるべきなのよ」
これには驚いた。一人の生活に満足していて結婚なんてしなくていい、結婚は向かないと思っていたのに。
「音のある生活をしてください。家にいるときはテレビでも音楽でもかけて。静かに一人でいると、気が滅入ってしまうし。また滝のように自然の音のある所へ出かけて行ってもいいわね」
「アトピーの人は、肺が弱いのよ。で、ストレスが、肺にずしんとくるの。あなたは職場の人間関係も割とうまくやっていけるでしょう?うまくやっていこうとして、そうやって我慢しているのよ」
「今から私が言うことに気をつけていってほしいの」
私は話を聞きながらメモした。
まずは食事に気を付けること。肉、魚、卵、牛乳はとらない。体を冷やさないように、ネットで調べて「陽」の食べ物をとること。反対に「陰」の食べ物はとらない。
シャワーではなく39度のお湯につかること。
米のとぎ汁を3日以上そのまま放置し、オリゴ糖か黒糖を混ぜ、肌につける・・・。
「すぐには効果は出ないと思うけど、きっと治ると思いますよ。食べ物は大変だけれども、よくなるまではちょと我慢してやってみて」
「アトピーになるのも何か意味があってなるのよ。アトピーが何かあなたに教えようとしているのかもしれない。でも、ラッキーよ。だってこれ、命にかかわる病気じゃないもの」
「アトピーのお客さん、来たことがあるけど、あなたよりずっとひどかったですよ。首なんて傷だらけで回らなかったくらい。それが1年経った今ではつるっつる。結婚してから特によくなったみたい。そういえば、あなたも結婚するんでしょう?」
妹が事前にM先生に「結婚の約束をしている彼がいるけど、今、微妙な関係だからそれもみてほしい」と言ってあったようだ。
「そのつもり(結婚する)だったんですが、今ちょっと、前と関係が変わってきていて・・・」
「じゃ、それも見てみますね」
そう言って、彼の生年月日を聞かれた。
いよいよだ。