4月07日 4.6両国 SAKUMA GENESIS2024 春の風景 | 岩丸の携帯日記

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CinemaSoundWorksという会社で
遅延気味な日々を追いかけ記録…(かなり…)

春の両国、楽しみにしていたのは、IWGPのJrのカード。元タッグパートナー同士のベルトをかけた1戦。

天才肌に見えるYOH君と真面目で武骨なSHO君の、永遠に続くと思えたタッグチームが、SHO君の突然のヒールターンで、それぞれに別れた2人。そんな2人が、ベルトをかけた舞台で、シングルで、しかも両国国技館で戦うって…、これを見逃す手はないですよね。


今はグレちゃったSHO君が、まさかまさかのIWGP Jrのシングルチャンピオンに先になっちゃっうとか、想像出来た人、います?

私は、YOH君が先にチャンピオンになって、そこにSHO君が絡んで来ると思ってました。

そしたら、Jrヘビーのシングルベルト初戴冠をSHO君がしたと思ったら、YOH君がそのベルト盗んで、チャンピオンなのに手元にベルトが無いSHO君って、…面白すぎて、この試合を心待ちしてました。



第6試合、IWGP Jrヘビー級選手権試合。

選手権試合保持者・SHO vs 挑戦者・YOH



盗んだベルトを持って入場してきたYOH君、待ちきれずに走って追いかけてきたSHO君。最初っから、飛ばして来ます。これは、楽しいぞ…と思った瞬間、変な形になってるYOHの左肩。左肩脱臼、レフリーストップ、1分36秒という試合時間で、2人の晴れの舞台は、終ってしまいました。



SHO君の驚く顔からも、アクシデントと言うのが、わかります。

泣きながら引き上げるYOH君の顔からも、いかに2人がこの試合を、この舞台を、心待ちにしてたか…わかります。

この試合に至るまでの持って行き方、完璧だったので、余計悔しいだろうな…。そう…YOH君の引き上げる姿を見て、そう思います。


唖然としているお客さん達。

すぐさま、切り替え…。


挑戦者として名乗りをあげて、入ってきたのは、史上最年少王者を目指す、藤田君。


そして、現れた、DOUKI君。


お前は、チャンピオンの器じゃねぇ…と


今度は、DOUKI君にベルト持ってかれちゃいました。


藤田君は、愛媛の田舎モン。

DOUKI君は、メキシコで泥水すすってた田舎モン。

宇和島の恥と呼ばれた男は、2人の事を田舎モン呼ばわりして、バックステージへ戻って来て…

また、手元にベルトが無い事に、気付きます。


SHO君、あなた…プロや…。



私達は、待ちますよ。

YOH君の帰りをね。

それまで、SHO君に頑張ってもらいましょう。


…本当は、私は、DOUKI推しなんだけどなぁ。



第0試合から、振り返ります。

他団体選手の新日挑戦コーナーの「FRONTIER ZONE」


この日は「2AW」の吉田綾斗&仁木琢郎&チチャリート・翔暉組と、石井智宏&矢野通&ボルチン・オレッグ組の試合。

吉田綾斗君と石井さんの絡みは、続きが見たくなりました。2AWで、メインでやるべし!



第1試合は、エル・デスペラード&田口隆祐組とザック・セイバーJr.&藤田晃生の試合。

新鮮だったのは、デスペさんとザックさんの絡み。


藤田君が田口さんから3カウント取った印象が…、消えてます。


非常に、非常に、見ていて楽しいデスペさんとザックさんのテクニック合戦でした。

それはやっぱり、バックステージでデスペさんも言ってました。

「やっぱりさ、自分がさ、『これいつ使うんだよ?』って言われながらよ、必死こいて練習してきたものがさ、ああいう人がちゃんと相手してくれて、ちゃんと自分で出せること、最高に楽しいよ。」


はい、そう思います。




第2試合は、本当はNJCの私の中での本命だったデビット・フィンレーおかえり試合。

対戦相手は、ヒロムさんとBUSHIさんのJrコンビ。


試合は、外道さんがBUSHIさんに仕留められたけど…。


ヒロムちゃんの対ヘビー級の戦いへの布石なのかなと思ってしまった。



第3試合は、時期KOPW戦線への布石。


SANADA&上村優也&DOUKI組とジェフ・コブ&グレート・O・カーン&カラム・ニューマン組の試合。


Oカーン様より、3カウントを取った上村君は…。


もちろん…、KOPWへの道へ。



どうなってんだこの人達は…、と言うのが、第4試合のIWGP Jr タッグ選手権試合の3WAY戦。


王者チームのクラーク・コナーズ&ダン・モロニー組。

挑戦者組は、いずれも前王者のTJP&フランシスコ・アキラ組とKUSHIDA&ケビン・ナイト組。


こんな試合見せられたら、新日のジュニアのレベルは、世界トップのジュニアのレベルだって…

異論を挟む人、いませんよね。


そのくらいに、凄い人達の、凄い試合。


王者チームのクラーク・コナーズ&ダン・モロニーの防衛で幕を閉じましたが…

前王者組をこれで一掃しちゃったので、新たなタッグチーム出現で盛り上げてもらいましょう。


…まぁ、ヒロムちゃんとBUSHIさんかな。



第5試合は、IWGPのタッグ選手権の試合。


王者になっちゃったKENTA&チェーズ・オーエンズ組と昨年のベストタッグ賞の後藤さんとYOSHI-HASHI組が、結果の出なかったNJC後、再びタッグ戦線に戻って来ました。


正直、言うと…

後藤さん、YOSHI-HASHIさん、もう…良いだろ…って感じ。勝っちゃいましたけどね、2人。


おさまらないのは、この人。

バックステージ劇場のKENTAさん。

 

「ちょっと待って。俺、負けた?いや、そんなわけねえだろう。もういっぺんよく考えろ。俺、負けた?早くねえ、返事すんの?俺、負けたの?どう考えても?

本当…。ベルトねえわ。負けたの?

ふざけんな。何、俺、16時間も飛行機飛んで、今日の朝5時に着いて、ベルト失うため日本に来たん?」


でも、結局、こんなスケジュール組んだの自分だし、最後には「DEFYベルト」のせいにして終わりました。


※DEFYは、アメリカのシアトルに拠点を置くプロレス団体。

 


第7試合は、海野翔太君が師匠のジョン・モクスリーさんを助っ人にし、成田蓮君とジャック・ペリー組と対戦。


海野君と成田君の絡みは、飽きられる前に何とかしないと…。


試合は、ジョンモクさんが成田君を下して、おしまい。



どうでも良いこと何ですけど、気になった事がバックステージのコメントでありました。


ジョンモク「この業界の未来は、近道をせずに全身全霊をかけて、苦難があっても諦めずに進み続ける奴が掴み取るんだ。ナメるなよ!

新日本、厳しい世界なんだ!難しいんだ!

『難しい』をテーマにジョークを1つ言ってやれ。」


えええええっ、大喜利を翔太君に振って、ジョンモクさん消えましたよ。

…渋谷凪咲と間違えてるのでは?

 


第8試合のセミファイナルは、NEVER無差別級選手権試合で、ベルトを黒く塗ってしまったEVIL王者と、元王者の鷹木信悟さんの試合。


ここのところのEVILさんの仕事は、無茶苦茶良くて、この日も専任レフリーだと言って、ノブさん連れて来るし…。


ベルトは鷹木さんに渡してしまいましたが、今後のEVILさんに注目しましょう。

EVILさんなら、またやってくれるはずです。


タッグの相方を突然の引退で失ってしまったゲイブ君は、NEVER次期挑戦者に名乗りを上げました。

ゲイブなら、大丈夫。

熱い試合になるでしょう。



メインです。春の両国のメインです。

IWGP世界ヘビー級王者の内藤哲也さんに、NJC2024覇者の辻陽太君が挑みます。


辻君は、8年前の両国の試合を見て、心に決めたそうです。プロレスラーになろうと。



8年前の両国、内藤哲也遅咲きのIWGP初戴冠。

あの試合をTVで見て、ようやくたどり着いたIWGPのベルトを投げ捨てた内藤哲也さんを見て、思ったそうです。

就職したばかりの自分を振り返り、「俺、何してるんだろ…」と。



8年後、内藤哲也さんの対角に立ち、IWGPのベルトを巡る戦いの輪の中にいる自分の姿を、どう考えたって…想像つきませんよね。


でも、そこにいます。

辻陽太、そこにいます。


春のNJCを制してIWGPへ挑戦は、あの日の内藤哲也さんが通った道。


24歳で新日入門は、決して早くなく、練習生期間も1年以上でようやくデビュー戦へ。

過去最長の3年4ヶ月のヤングライオン時代を経験。

海外武者修行から戻った時点で、29歳も半ばを過ぎ、同世代から抜け出したと言っても、大台の30歳。

そこには、焦りもあるはず。


でも、見ているこっちは、かつてのレインメーカーショックが再来するかもと思ったことも事実。

そう思わせただけでも、凄い事。


年を経て、あの頃の内藤哲也に比べて、丸くなったんじゃないかと言って、試合に望んだ辻君の前に、立ちはだかったのは、今現在の内藤哲也。

 


しかし…



あの時、この場所で、やったように…



ベルトを放り投げ、去って行きました。




内藤哲也さんのバックステージ

「俺に残された時間は、あとどれだけあるかわからない。でも、俺がいるうちにドンドンチャレンジして来いよ。陽太、何回でも来いよ。鷹木、のんびりしてる時間はないぜ。BUSHI、ヒロム、ティタン、俺1回もシングルマッチやったことないからね。

是非、今、俺がベルトを持ち、そしてこの新日本プロレス、プロレス界のトップであるうちに、シングルマッチやろうぜ。俺の名前を出してくるその時を、トランキーロ! 焦らずに、そして楽しみに待ってるぜ。」


やんちゃな顔は、8年経っても、変わらない。

内藤哲也さん、41歳の春。


辻「勝てなかった。俺は新日本を背負っていかなきゃいけないんだ。それは負けた今でも…その気持ちは変わらない。今日負けたなら、今日倒れたなら、また立ち上がる。倒れても転んでも、何度だって立ち上がる。」


辻陽太、30歳の春。

悔しい思いの春。


ファンになるなら、今ですよ、辻君は。


自分は、内藤哲也さん推しなんで…

あの時、メキシコから帰って来て、1人ロスインゴやり始めた時から…。