2月25日「女王の教師」の教え その2 | 岩丸の携帯日記

岩丸の携帯日記

CinemaSoundWorksという会社で
遅延気味な日々を追いかけ記録…(かなり…)

 
Huluに加入するという…罠にハマりました。
罠にハマって、夜中に泣いてます。
前半から中盤の、全てこの為だったのかという伏線回収に、泣きながら見てます。
 
遊川和彦さん脚本「女王の教室」


阿久津先生の教えの続きです。
 
 
「先生は、なんでそんなに私達に厳しいんですか?なんで私達をイジメるような事ばっかするんですか?」
 
「イメージ出来る?私があなた達にした事以上に酷い事は、世の中にいくらでもあるの。人間が生きている限り、いじめは永遠に存在するの。
 
なぜなら、人間は弱い者をいじめるのに、喜びを見出す動物だからです。
悪い者や強い者に立ち向かう人間なんて、ドラマや漫画の中だけの話であって、現実には、ほとんどいないの。
 
大事なのは、将来自分たちが、そういういじめにあった時に、耐える力や解決する方法を身につける事なんです。」
 
 
 
そして、こう続きます。
以前いた学校で、生徒をボコボコにして、教師の再教育センターに送られて教壇を離れていた事を告白します。なぜ、その生徒をボコボコにしたのか…
 
「その子が、私に…こう言ったからよ。

何故、人を殺しちゃいけないんだ…って。
 
その子は、頭も良くて運動も出来て、身体も大きかったから、クラス中に恐れられいたの。事実、その子のターゲットになった子は、次々とイジメられて、自殺未遂をする子までいた。
でも、その子は反省もせず、こう言ったの…
『なぜ、人を殺しては、いけないんですか』って
そう質問すれば、大人がちゃんと答えられないと知っていたのね、彼は。
だから私は、彼に教えたの…、他人の痛みを知れ…と。
皆、自分と同じ生身の人間なんだと。
 
どんな人にも、あなたの知らない、素晴らしい人生があるんだと。
 
1人1人の人間の持つ家族や、愛や夢や希望や思い出や友情を奪う権利は誰にもありません。
残される遺族に、苦しみや痛みや悲しみを与える権利も、誰にもありません。
 
だから、人を殺しちゃいけないんです。
 
あなた達も、過ちを犯すかもしれないから、肝に銘じておくことね。犯罪をおかした人間は、必ず捕まります。
逃げることが出来ても、一生その呵責に苦しみます。周囲の人間からは見放されます。死ぬまで、孤独です。もう、良いことは1つもありません。2度と幸せになんか、なれません。」
 

和美ちゃんが、言います。
幸せって、人それぞれじゃないんじゃないですかって、幸せかどうかを決めるのは他人じゃなくて自分じゃないんですか?って。
それぞれの幸せがあって…だから6%じゃなく、このクラスの皆は、皆幸せになれると…。
 
「ずっと…その気持ちを持ち続けられれば、いいわね…。」
 
 
 
そして、最終回。
阿久津先生が教育委員会によって担任をやめされられる時、先生がいなくなると不安ですよという生徒に、こう言います。
 
「いい加減目覚めなさい。
人生に不安があるのは、当たり前です。
大事なのは、そのせいで自信を失ったり、根も葉もない噂に乗ったり、人を傷つけたりしないことです。
 
例えば、人間は死んだらどうなるかなんて、誰にもわからない。言う通りにすれば天国に行けるとか、逆らえば地獄に落ちるとか言う人がいますが、あんなのはデタラメです。誰も行ったことがないのに、どうしてわかるんですか?
 
わからない物をわかったような顔して、無理に納得する必要なんかないんです。
それより、今をもっと見つめなさい。
 
イメージ出来る?
私達の周りには、美しい物がいっぱいあふれてるの。
夜空には無数の星が輝いてるし、すぐ傍には小さな蝶が懸命に飛んでいるかもしれない。
街に出れば、初めて耳にするような音楽が流れていたり、素敵な人に出会えるかもしれない。
普段何気なく見ている景色の中にも、時の移り変わりで、はっ…と驚くような事が、いっぱいあるんです。
そういう大切なものを、しっかり目を開いて、見なさい。耳を澄ませて聞きなさい。全身で感じなさい。
 
それが生きているという事です。
 
(教室を追い出されそうになって)…ちょっと待って下さい!
 
今は未だ具体的な目標が無いのなら、とにかく勉強しなさい。12歳の今しか出来ない事を、一生懸命やりなさい。そして、中学へ行きなさい。
中学へ行っても、高校に行っても、今しか出来ない事はいっぱいあるんです。
それをちゃんとやらずに、将来の事ばかり気にするのは、やめなさい。
そんなに事ばかりしてると、いつまで経っても、何にも気付いたりしません。」
 

そして、しおりちゃん先生に、何でそんなに頑張れるのか…何でそんなに教師が好きなのかを聞かれ…

「教育は奇跡を起こせるからです。子供達は成長していくなかで、私達が想像する以上に素晴らしい奇跡を起こします。」

そう言って、去っていきました。


今、この「女王の教室」は、地上波で再放送出来ないそうです。幼児虐待の言動が見られるからだそうです。物事を表面的にしか見ない昨今の風潮ですね。


おまけ

並木先生の教え
「大人が格好良くないから、子供がグレるんです。」

 

身の回りを見渡して見ましょう…

グレた人ばっかりだ…。