Everything…万事
Everywhere…至る所
All at one…一斉に
と、いう事ですかね…。
傑作です。
上を見たらキリがないし、下を見てもキリがない。
とーちゃん、ボケてて言う事聞かない、娘は、ずっと反抗期。夫は、優しいだけで頼りない。アメリカンドリームとか調子の良い事言うこの国は、人種差別の国だけど、税金だけはちゃんと持ってく。この家族は、私がちゃんとしないと成立しない。私にだって夢はあった…、そんなコインランドリー経営のおばちゃんが主人公。
嫌な現実とは違う並行世界があって、そこで私は宇宙を守る為に必要とされて、次々と襲い来る困難は、並行世界では頼りになる夫の指導で私はどんどんパワーアップしていく。現実世界では反抗期だった娘は、並行世界では宇宙を滅亡へと導く悪の親玉。
さぁ…どうなる…、って話。
たぶん、こういう想像したこと、ありますよね。
凄いのは、それを形にしてる…ということ。
この監督の頭の中身、それこそ言葉で人に伝えるのは大変なことでしょう。でも、ちゃんと完成して世に出してる。
しかもエンタメ要素ぶちこんで、役者さんも芸達者、映像技術もちゃんとして。
大概この手の物は、途中で飽きるんですよ。
発想が面白くたって、尻つぼみになって行き、飽きるんです。
そうなんですけど…
後半に、ズバッとやられました。
途中で、これは精神疾患患者の話かぁ…と思いながら、そう思って見ていたら…、あるものでズバッとやられて恥ずかしい話、泣きました…。
あぁ…はいはい…こういう話ね、あるあるある…
あはははっ…面白いじゃないか発想は…
それが次第に、飽きてくる。
終わってみたら、あんまりなぁ…となる。
エブエブも見ていて、段々心配になってきた。
…大丈夫か、これって。
…石に、やられました。
完全に、やられました。
マルチバースは、この為だったのかって…。
並行世界のことね。
石に、やられました、本当に…。
結局は、普遍的な話。
当たり前の事を当たり前じゃない表現方法で見せて、最後は普遍的な、人の話。
新しい才能って、こういう事いうのかな…と1人で納得。
賞レースとか、結局は多数決主義なんで興味ないんですが、これがアカデミー賞って、粋な事するな…と。