ちょっとした用事の為に会社に寄ろうと、明治通りと職安通りの交差点に差し掛かったところだった。
携帯電話がなる。
録音技師の菊地進平さんからだった。
「いやぁ、会社の近くでロケやってんのよ」
「近くったって色々とあるじゃないですか、何処ですか?」
「近くの蕎麦屋だよ…名前なんて言ったっけな…」
「もしかして…柳屋…ですか?」
そう、かつて我社の出前出動率No.1の蕎麦屋、柳屋であった。
とにかくここはスピード命である。
作ってあったんじゃないかという勢いで出前をもってくる。
ちょっと遅くなると「なんかあったんじゃないか…」と、こっちが心配してしまうくらいスピード命である。
さっそく訪ねてみると、お店の奥に怪しい雰囲気を漂わせた菊地さんが…。
なんでも食べ物にまつわる作品をやっているとの事。
体に無理しないで頑張って下さい。