病院としての活動は終了し、今は撮影用の場所として余生を過ごしている病院である。
今回の葉山組はガンの新薬を巡ってのお話。
よって撮影の大半が、この玉井病院である。
本物の病室、六人部屋だった場所を使用しての撮影。
ガンマイクをサオの先に付けて、役者さんの頭上…カメラのフレーム外に置いて、台詞を収録。
この時にフレームの中にマイクを出したりしてはNG
影をフレームの中でわからせてしまってもNG
マイクの置く場所を間違えて収録に失敗してもNG
すると思わぬ強敵が出現。
頭上には光り輝くカーテンレールが網の目のように張り巡らされている。
そう、病室を想像して見て下さい。
ベットとベットを仕切っているあれです…。
うぅぅ…
マイク振ろうとすると私の前に立ちはだかるカーテンレール達。
これは挑戦だ！
久しぶりにマイクを振ろうとする私に対しての挑戦状だ！
くそぉ、負けるか！
えぃ！
（ガンッ）
とぉー！
（ボコッ）
やぁー、
（ガッ）
頑張れ！
強いぞ！
僕らの仲間！
赤胴～鈴の介～
名誉の為に言っておきますが、脚色してます。
フィクションです。
…そんなにぶつけてません。