吾輩は野良である | 畳屋2代目の笑いと涙のドタバタ劇場

畳屋2代目の笑いと涙のドタバタ劇場

畳屋の舞台裏とも言える畳製作やお恥ずかしい日頃の生活秘話

この住民は何かと優しくしてくれるもんだから

ついつい長居している。

野良の頃と比べりゃ、ここは天国だよ

ニャーンと鳴けば

「おー、お腹が減ったのか」とご馳走をだしてくれる

寒い朝なんぞはポッカポッカの小屋のような物に招き入れてくるよ

どうやら人間様は「こたつ」と言っているようだな

どれどれ今日は12月の言うのに暖かな日、ちょっくら散歩にでも

最近覚えた必殺技でサッシを前足でカリカリやって開けるんだ

散歩から帰ると「泥足で入らないで」とこの優しい人間は

足に付いた泥を拭き取ってくれるんだ。

 

おっ、今日は見慣れないオッサンが来たぞ

おいらも興味深々で近づくと、おいらを「ねこ」とよんで

なでなでしてくれるよ。その直後事態は一変したな

いつもごろごろ寝ている所をはぎ取るように剥がして行った

後で解ったんだが「畳表替え」ってやつらしい。

おいらの唯一の武器のていれにこりゃ最高だな。