東京電力福島第一原子力発電所へ | 石川巧オフィシャルブログ「すべては三浦のために」Powered by Ameba

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一期一会を大切に、神奈川県議会議員石川たくみのブログです。
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「福島に温かいまなざしを」

「東京電力福島第一原子力発電所」の状況と廃炉の取り組みについて視察しました。

チェルノブイリ原発事故と並び最も深刻な原発事故となった福島第一原発の現場を実地視察し、
事故の経緯や現在の取り組み、今後の見通しなどについてヒアリングを行い、原子カの安全運転に向けた今後の危機管理体制やアルプス処理水等の風評被害対応等について参考にするものです。

「東京電力廃炉資料館」で入域手続きをしてから、個人線量計と入構証を身につけて、専用のバスで福島第一原発に入ります。
撮影禁止だっため、写真はありませんが、1号機と2号機が間近に眺められる手前100m付近の高台から説明を受けました。
その場の線量計は43.6μSv/h(一般の人の被ばく限度は年間1,000μSv)を示していました。

3号機、4号機では、使用済み燃料の取り出しが完了しました。
そしていよいよ、世界に例のない燃料デブリ除去について、今年の10月に採取を開始する、とのお話がありました。
2号機からスタートすることとし、予定していたロボットアームの実用化が難しいことから、テレスコ式で行うということです。

アルプス処理水の海洋放出について説明がありました。
アルプス処理水とは、放射性物質が含まれる汚染水を、多核種除去設備(ALPS)等使用してトリチウム等除く62種類の放射性物質を国の規制基準以下まで浄化処理した水のことです。
昨年8月から、除去が困難なトリチウムが残る処理水を国の基準である60,000ベクレル/リットルよりも希釈して、1,500Bq/Lという濃度で海洋に流すことになりました。
1,500Bqは、WHOの飲料水基準である1リットルあたり10,000Bqに照らしても小さい値です。
IAEA(国際原子力機関)は、東京電力の処理水放出について、昨年10月に調査団を派遣して検証を実施し、
報告書では「国際安全基準の要求事項と合致しない点は確認されなかった」と記載されています。

放出に反対する中国は、日本の水産物の輸入を全面的に停止しており、水産業に大きな打撃を与えています。
しかし、反対する当の中国の原発施設では、年間112兆Bqと日本の5倍以上(22兆Bq未満)の処理水を放出しており、さらに最も多いフランスでは、10,000兆Bqの放出をしているのが事実であり、
中国の主張はあまりにも理不尽だと思います。

福島や周辺漁業者への温かいまなざしをもって、安全対策の情報発信を続けながら、水産業への風評被害の払拭や支援の充実に取り組むべきであると考えます。


※東京電力サイト『INSIDEーFukushima Daiichi』動画より一部抜粋