観光の視点からのライドシェア | 石川巧オフィシャルブログ「すべては三浦のために」Powered by Ameba

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一期一会を大切に、神奈川県議会議員石川たくみのブログです。
<私の目指す政治活動>
 ○自立的な生活経済圏     ○誇りの持てる教育
 ○一人でも多くの三浦ファンを ○より身近な市政に

本日は神奈川県議会「国際文化観光・スポーツ常任委員会」に出席しました。

自民党から難波達哉・田村ゆうすけ議員そして私が質問しました。
私からは「神奈川版ライドシェア(案)の検討状況について」、
観光客の受入体制を整えていく必要性から観光振興の視点で質問しました。


【石川質問】三浦市域におけるライドシェアの需要についてどのように考えているのか?

【北見観光戦略担当課長答弁】
需要について正確な把握までは出来ていない、と聞いている。
そのため、今回三浦市域のでの実証実験を検討する中で、需要や運用面の課題を把握する予定としている。
また実証実験を通じて、夜間の時間帯の飲食店などで、「移動手段が確保されるなら、もう少しこの場所に滞在しよう」といった潜在的な需要に繋がる可能性もあることから、そうしたニーズを把握していきたい、と考えている。

【石川質問】今の答弁だと、実証実験の前に調査をするということか?

【千葉観光振興担当部長答弁】
現状、三浦市の方では、市民の声としてタクシー不足の声特に夜間の飲食店において「タクシーが捕まらない」といった状況を把握しているところで、
具体的なところは把握していない、と聞いている。
今後、実証実験に取り組む中で、実際の具体的な需要等についても把握したいと考えている。

【石川要望】
ライドシェアというのは、タクシー需要とは違う需要が生まれる可能性もあります。
地元の飲食店は、タクシーが夜間に無いことの厳しさから、署名を集めて嘆願書を提出しようといった取組みもあります。
そうした声や宿泊施設も含めて、観光の視点から、ニーズ調査を行うようお願い致します。


【石川質問】タクシー運転手の人手不足対策として、国の規制緩和も必要と考えるが、県としてどのように考えているのか?

【担当課長答弁】
本県のライドシェア検討会議には、国も出席しており、第2回会議の中では、国としても、「タクシー側の規制緩和も必要である」との意見が多いことも承知しており、検討している旨の発言があった。

【石川質問】ライドシェアの議論の発端となった箱根町では乗合タクシーの実証実験を行うとのことだが、動向を把握していれば伺いたい。

【担当課長答弁】
箱根町では、インバウンドの増加等急速な観光需要の回復により、タクシー不足が大きな課題となっているが、その対策として、地元のタクシー会社(箱根モビリティサービス)が主体となった
乗り合いタクシーによる実証実験を本日から実施すると聞いている。
実験の主体はタクシー会社となり、箱根町の自治体推薦により、運輸局に対して申請されている。

【石川質問】神奈川県は、外国人観光客も多く訪れていることから、外国人観光客の受入環境を整備するという観点で、ライドシェアについてどのように考えているのか?

【担当課長答弁】
ライドシェア導入の議論が進むことで、観光客の交通手段や快適な移動手段の選択肢が増えることは、
観光客の受入環境整備に資するものであり、観光客の満足度や周遊性が高まることにも繋がる。
そして特に、多言語対応や乗車前の精算機能を持つ配車アプリが県内で使用できるようになることは、
外国人観光客の利便性向上に繋がるものと考える。



<三浦市域における神奈川版ライドシェア(案)概要>
1.地域・時間帯など
 (ア)出発地及び到着地は、ともに三浦市内
 (イ)時間帯は、19時から25時
 (ウ)利用者は、制限なし(専用アプリの登録が必要) 
 (エ)ドライバーは、三浦市在住者及び在勤者
 (オ)車両は、自家用車を使用
 (カ)料金は、タクシーと同額程度
2.タクシー会社と連携した安全確保
 (ア)実施主体はタクシー会社
 (イ)運転前点呼等の運行管理や日常点検等の整備管理などを実施
 (ウ)神奈川版ライドシェア向けの保険(今後開発)に加入
 (エ)ドライバーの面接・登録、教育を実施
3.デジタル技術の活用
 (ア)アプリの活用(配車管理から料金確定、決済、ドライバーの評価、緊急通報装置等) 
 (イ)ドライブレコーダー、車内カメラを車両に装備
 (ウ)遠隔点呼による健康管理やアルコールチェックの実施

<今後の進め方早期の実施に向けて>
  以下の点について、関係者と精力的かつ丁寧に協議等を進めていく。
ア.法制度の整理
  神奈川版ライドシェア(案)の実現に向けて、法制度面の課題を整理し国交省などに要望を行う。
イ.保険やアプリの検討
  神奈川版ライドシェア(案)に対応した保険・アプリを検討する。
ウ.需要や運用面の検証 
  需要や運用面での課題を把握するため、現行法制度で実施可能な三浦市主体の実証実験を検討する。