中世三浦歴史探検隊一周年 | 石川巧オフィシャルブログ「すべては三浦のために」Powered by Ameba

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「中世三浦歴史探検隊一周年記念講演会」に参加しました。

三浦にゆかりのある「三浦道寸とその時代」と「新井城最後の日」の講演会です。

小網代在住のアダチ・クリスティ(安達則子)さんが隊長を務める
「中世三浦歴史探検隊」が、結成1周年を迎えました。誠におめでとうございます!
講演会講師は2名で、著書に『三浦道寸―伊勢宗瑞に立ちはだかった最大のライバル』等がある
青山学院大学非常勤講師の真鍋淳哉氏は「三浦道寸とその時代」をテーマに、
三浦に移住以来23年間独自に研究を続けられてきたアダチさんは「発掘調査から知る新井城最後の日」と題しての講演がありました。


「三崎が要害だった500年前、三浦市の人口は5,500人程度であった…
1994年に東京大学臨海実験場内新井城跡地の発掘調査が行われました。
発掘された遺構から書院造の建物跡等が発見されます。SB04遺構では、建物の中に四角い穴があり、白い砂が敷き詰められ、その上には焼き土やかわらけが見つかり、何かを焼いた穴窯と推測されていまが、そこは…」

「我六十歳をたもちうるも、ただ一炊の夢、生者必滅な世の習い、嘆いていかなるべし、
今生の名残ただいまなり、酒を酌まんと道寸盃をひかえ給いければ、河内守、君が世は千代に八千代にとうたふ、荒次郎扇を取りて、君が代は千代に八千代もよしやただ現のうちの夢の戯れ、と舞えば、彦四郎も同じく立て連れて舞う…
予が運命もつきはて、三年の籠城兵糧つきぬれは力なし、この中にも落ちんとおもふ人あらは、隣人と成りて出城すべし、道寸少しも恨み無し」
三浦氏の血を引く三浦浄心 著『北条五代記』より

真鍋淳哉氏の講演テーマ「三浦道寸とその時代」
古文書史料に基づいて講演されました。
1.三浦道寸の誕生と15世紀後半の三浦氏
 1451年もしくは1453年生まれ
 父 道含は扇谷上杉持朝の子、母は三浦高時の姪
 太田道灌の嫡子資康との関係から一度山内上杉方に
2.永正の乱の発生と三浦氏
 伊勢宗瑞(北条早雲)が伊豆に乱入、扇谷上杉と対立
 1496年 道寸が当主に
3.三浦氏の国衆化
 早い時期から国衆に(逗子や三崎等三浦半島)
4.三浦氏の滅亡
 永正13年7月11日、三崎落城、三浦道寸・義意父子は討死
 「不思議の事有。道寸父子の討死は、永正十五戊寅の年七月十一日の寅の刻なり。然る所に北条氏政の切腹も、天正十八庚寅の年寅の刻なり。七十三年に当て、年月日刻たがはず果給ひたる。因果のことはおそろしかりけり」『北条五代記』
5.道寸の文化的側面
 道寸は後世、「文武二道ノ良将」と評価され、和歌を好んだとされる
 三浦市の圓照寺には道寸書写の『古今和歌集』写本が存在
 近年、川越市で道寸による『続草庵和歌集』写本が発見される


日時:10月29日(日)13時~16時25分
会場: 潮風アリーナ 研修室
講師:真鍋淳哉(青山学院大学非常勤講師)、アダチクリスティ(探検隊隊長)
定員:100人