本日、神奈川県議会「予算委員会」が開催されました。
自民党からは、永田まりな議員・小林たけし議員が登壇しました。
永田議員より「6月補正予算案の考え方について」質問がありました。
知事選挙を経て4期目の本格スタートに向けて計上した肉付け予算です。
補正予算案に込めた思いについて、黒岩知事等に質しました。
農林水産業者への支援について各担当課長からは…
(企画調整担当課長)補正予算計上の基本的な考え方は、事業者や関連団体からの要望を踏まえながら、
特に生産物への価格転嫁が困難であったり、国の支援策が届かないところについて、
県として支援していくことを考えた。
肥料や飼料、農林水産者における燃油、漁船用省エネ型エンジンへの導入等、
また直近の5月補正予算では、新たに漁業協同組合への電気代への補助ほか、
畜産農家の飼料等に対する補助を計上した。
…
(農業振興課長)肥料価格の高騰に対する支援については、
令和四年度の補正予算により本年5月までに購入した肥料を対象として、
価格上昇分を助成する事業を国の事業と協調して実施している。
本年6月以降の事業については、国の支援内容が不明だったことから、
6月補正予算での計上は見送った。
今後、肥料価格の推移を注視するとともに、国の支援策の詳細がわかり次第、
すみやかに県としての支援を検討していく。
…
(水産振興担当課長)省エネ型漁船エンジンについては、
将来にわたって燃油使用量が削減できることから、
昨年度の補正予算により、その導入を支援してきた。
今年度は、漁業関係団体から支援継続の要望が無かったため、
特段の措置を講じていないが、今後も漁業者の声に耳に傾け、必要な支援を検討していく。…
そして黒岩知事からは…、
今回の補正予算案は、私の四期目の県政運営にとって実質的なスタートとなる予算として、
子ども・子育て支援やデジタル行政の推進など持続可能な神奈川に向けた施策を中心に編成した。
まず、子ども子育て支援について。
この少子化の流れになぜ歯止めがかからないのか?
これは"不安"だと思っている。
少子化対策で最も重要なことは、この不安を解消し、
希望する人が結婚出産に踏み出せる環境をつくっていくことであり、
そのためには結婚から妊娠、出産、育児にいたるまで切れ目のない支援が必要。
また支援策の検討には、当事者の生の声を把握することが重要。
そこで、子育て中の県職員を中心としたワーキンググループを立ち上げ、
実体験に基づく様々のアイデアを出し合い、
私と一緒になって検討するガチトークを開催して議論を重ねてきた。
今回の補正予算案では、こうした当事者の生の声を反映させたかたちで、
婚活や結婚新生活への支援、産科小児医療施設の誘致、
手ぶらで保育の推進など具体的な事業を計上している。
次に、デジタル行政の推進について。
県では、コロナ禍において新型コロナ対策パーソナルサポートによる情報提供や
オンラインでの健康観察等まさにデジタルの力を有効に活用してきた。
今後は、デジタルの力を様々な県政課題の解決に積極的に活用し、
当事者の目線に立って県民の皆様の不安を解消することで、
「やさしい社会」をつくりあげていきたいと考えている。
そこで今回の補正予算案では、歩行者の安全を確保するため、
AI技術を活用した「消えかけ白線ゼロ」の取り組みや
LINEを活用して子育て情報を一人ひとりに届ける子育てパーソナルサポートを推進することとしている。
徹底した県民目線で「いのち輝くマグネット神奈川」の
さらなる実現に向けて、全力を尽くしていきたい、
…旨の答弁がありました。