三浦市防災講演会 | 石川巧オフィシャルブログ「すべては三浦のために」Powered by Ameba

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一期一会を大切に、神奈川県議会議員石川たくみのブログです。
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関東大震災から100年…
「三浦市防災講演会 三浦半島と津波〜起こりうる被害と私たちの備え」に出席しました。


講師は三浦市民であり、海岸工学専門家の防衛大学校 システム工学群建設環境工学科 鴫原良典氏です。


◯津波の特徴と被害
・波と津波の違いは?…波長の「長さ」
・津波が発生する原因は?…主に「地震」(他に地滑りや噴火等)
・津波は何度もやってくる(津波は繰り返し襲って来て、第二波、第三波の方が高くなる)

①「高さ」…海岸線での津波の高さは地形条件が大きく影響する
⇔「遡上高」…津波が陸上に這い上がる高さで、津波の高さの2倍以上になることが多い。
②「速さ」…平均時速36km(陸地付近)車くらい
津波の高さ5mで時速約50km
③「破壊力」…約16t/幅1m当たり
足にかかる力は約200km(50cmの津波)
深さ2mの津波で木造家屋は完全に流失してしまう


◯三浦半島と津波(三浦半島で想定される地震)
・「活断層による直下型」…熊本、阪神淡路等
三浦半島断層群→今後30年以内発生確率、6〜11%(Sランク)首都直下型地震は発生確率70%と言われている。
被害想定…震度6以上、三浦半島で死者1,130人
・「海溝型地震」…大正の関東大震災
相模トラフでも直下型地震に近い地震に
南海トラフ→
被害想定…30万人、神奈川県1万人

関東大震災の場合…地震の数分後、太平洋沿岸から伊豆地域にかけて津波 →
 鎌倉・伊豆は甚大な被害、小田原は軽微な被害、葉山5m、逗子小坪7m、平塚約8m、熱海約6m


◯予想される被害
①神奈川県の津波想定(平成27年、HP公開)…
最大M8.7、城ヶ島24m、
県内死者想定→津波113,900人(三浦市は10,120人・死亡率23%)
②三浦市の津波浸水…低平地は5m以上の浸水
三浦海岸駅も浸水、三崎漁港・城ヶ島では20m以上浸水するところも…
③シュミレーション(元禄関東地震M8.5の場合)…
・三浦半島には10分以内に来襲する
・津波は何度も押し寄せる


◯津波対策
・ハード対策…防潮堤、防波堤、津波避難タワー→限界がある…
・ソフト対策…早期避難を!
①ハザードマップの整備
②避難訓練…人が集まらない、年齢層高い
③防災教育…親も防災に意識し、地域を活性化させる効果がある。

垂直避難!…津波からの避難は、裏山などのできるだけ高い所に逃げるのが鉄則(できれば5階以上)

※海沿いの道路は渋滞するため、避難ルートをイメージしておく
※地震の際、自分自身が自宅いるとは限らないので、避難経路や避難場所を常に確認すること

※情報を待たない。大きな揺れが1分以上続いたら避難!
※自分の命を守ることを最優先!家族と事前に話し合う。