中井やまゆり園における身体拘束事案 | 石川巧オフィシャルブログ「すべては三浦のために」Powered by Ameba

石川巧オフィシャルブログ「すべては三浦のために」Powered by Ameba

一期一会を大切に、神奈川県議会議員石川たくみのブログです。
<私の目指す政治活動>
 ○自立的な生活経済圏     ○誇りの持てる教育
 ○一人でも多くの三浦ファンを ○より身近な市政に

本日は神奈川県議会「共生社会推進特別委員会」が開催されました。

私は、当特別委員会において委員長を務めています。


自民党の長田進治委員より、
「中井やまゆり園における身体拘束事案等について」質疑がありました。


五年前の津久井やまゆり園事件以降、県では「ともに生きる社会かながわ憲章」を定め、
誰もがその人らしく暮らせる社会づくりを目指してきました。

しかし県立直営の中井やまゆり園において、
一日20時間以上自室に外から鍵をかけられている利用者がおり、
常態化していたということが職員から報道機関に告発がありました。
県庁・県議会をあげて共生社会の実現に向けて、
福祉のあり方を見直し、利用者目線に立った福祉サービスを目指していたその陰で、
このような痛ましいことが行われていたことに、
驚きと悲しみを禁じえず、残念でなりません…。


強度の高度障害の利用者支援については、外部からの刺激を受けた場合、状況によっては自傷行為で失明の恐れがあったり、
救急搬送に至るまで壁に頭を打ち続けたり、他の利用者を傷つけるようなおそれもあり、感覚過敏対策として、外部からの刺激が無いように居室施錠をしてきたという、厳しい現実があります。

県立障がい者支援施設のあり方については、平成26年度に設置した外部有識者検討会等で検討がなされ、
県の指定管理施設は、民間では対応が困難な障がい者が、県立直営施設(中井やまゆり園)では民間では特に対応が困難な障がい者を受け入れて支援する、
との検討方向性が示されており、県はそうした方向を尊重しながら、民間施設の皆様と役割分担をしながら対応を進めてきました。

県職員もこのままではいけないという認識を持っており、外部有識者からも安全面管理面の優先は職員目線だったのではないか、といった厳しいご指摘も受けていて、改善の取り組みを進めています。
令和2年10月からは県ホームページに身体拘束等の状況を開示してきました。
自傷他害のおそれのある利用者への身体拘束を廃止していくには
利用者の特性に応じて慎重に支援内容を見直す必要があり、
引き続き身体拘束ゼロに向けて、専門家の指導を受けながら取り組みを進めます。

さらに、当事者目線の支援や園の役割の向上などをさらに加速するため、医師や学識者など外部の専門的な視点も入れて、
「県立中井やまゆり園当事者目線の支援改革プロジェクトチーム」を9月27日に設置し、長時間の拘束廃止等個別の事案ごとに検討を行い、改革プログラムを作成していく、との方向性が示されました。