神奈川県議会 本会議において、新型コロナ対策を中心に盛り込まれた
過去最大の令和二年度補正予算案(1492億7991万円)及び条例制定含む諸議案が提出され、
各常任委員会に付託されました。
その後の「一般質問」では、我が会派から武田翔議員、永田てるじ議員が登壇。
武田議員からは、「医療的ケア児の保護者が新型コロナに感染した場合の
子どもの預かり先について」質問がありました。
県では、新型コロナ対策として医療機関の役割を明確にした「神奈川モデル」
を構築しており、さらに「精神科コロナ重点病院」や「小児コロナ受入医療機関」
を設定し、多様な事情を抱えた県民にきめ細かく対応しています。
しかし、在宅で人工呼吸器などの医療的ケアを必要とする子どもについては、
もしも保護者が感染すれば、子どもの生活を支えることができなくなるという
計り知れない恐怖を抱えており、その受入体制整備は急務となっています。
医療的ケアが必要な子どもを抱える保護者が、
新型コロナに感染した場合に備え、その預け先を確保するなど、
安心して療養できる環境を整備すべきとの考えのもと、健康医療局長に問いました。
健康医療局長からは…、
医療的ケア児への支援は、本県の重要な課題であると認識しています。
もしも医療的ケア児の保護者が、新型コロナウィルスに感染した場合、
子どもは濃厚接触者である可能性が高いことから、
まずはPCR検査を実施し、陽性だった場合には「小児コロナ受入医療機関」に入院して頂きます。
「小児コロナ受入医療機関」は県内に30~40機関程度あり、
近くの重点医療機関と連携して、適切に対応していきます。
また子どもが陰性だった場合、感染者以外の保護者がいないなど、
家庭の事情で子どもが自宅で日常生活を過ごすことが困難なことも考えられます。
県では、保護者や介護者が感染した場合、
残される子どもや高齢者を受け入れる施設を確保していますが、
医療的ケア児については専用の受入体制が必要です。
そのため、かかりつけの医療機関などに相談の上
小児コロナ医療機関のネットワークを活用して、
医療型看護多機能施設や小児コロナ医療機関など、
医療的ケア状況に応じた適切な専用施設で受け入れていきます。
新型コロナ感染症における医療提供体制「神奈川モデル」は、
「誰も取り残さない」ことを基本にしています。
今後も第二波の到来に備えて、医療的ケア児やその保護者をはじめ誰もが安心できるような、
きめ細かな受け入れ体制を整備してまいります、との答弁がありました。
以下本日の自民党県議団会派の各質問となります。
<武田翔議員 質問要旨>
1.新型コロナウイルス感染症に係る諸課題について
(1)新型コロナウイルス感染状況下での未病改善・健康づくりについて
(2)医療的ケア児の保護者が新型コロナウイルス感染症に
感染した場合の子どもの預かり先について
(3)県立高校で学ぶ生徒の進路実現に向けた取組について
2.県政の諸課題について
(1)津久井やまゆり園事件への追悼と鎮魂のモニュメントの整備について
(2)ICTの活用を軸としたより機動的な「地域医療構想」の推進について
(3)非正規労働者の県職員への採用について
(4)公立小・中学校における子どもの個性を伸ばす教育について
<永田てるじ議員 質問要旨>
1.圏央道の整備について
2.茅ヶ崎市内における相模川水系の治水対策について
3.withコロナ時代のキャッシュレスの推進について
4.新型コロナウイルス感染症を契機とした押印の見直しについて
5.オンライン診療の推進について
6.新型コロナウイルスとの共存に向けたベンチャー企業の活用について
7.「新しい生活様式」におけるスポーツ活動の推進について
8.県立学校における感染症教育について