神奈川県 産業人材育成フォーラム
「進めよう障がい者雇用!精神障害者の雇用と職場定着に向けて」に出席しました。
先日の厚労省発表では、約8割の中央省庁で障害者雇用の「水増し」が確認されました。
神奈川県においても知事部局12名、教育委員会132名、県警8名の
「不適切な事務処理」が発表され、今後第三者委員会を立ち上げ、再発防止に取り組もうとしています。
「基調講演」では、「障害者雇用を進めるために」をテーマに毎日新聞社論説委員の野澤和弘氏の講演がありました。
〈基調講演 野澤和弘氏〉
社会と雇用が大きく変わっている。
戦後直後は第一次産業、自営業が8割、定年もなく高齢者も障害者も家族として労働に参画できていた。
現代は雇用労働が9割、次第に障害者が産業社会からはみ出していくようになった…
2016年、障害者差別解消法 → 合理的配慮が求められるように。
〈措置から総合支援法へ〉
措置 → 支援費 → 総合支援法へ
障害者の「福祉の増進」→「共生社会」
2018年4月より民間企業(50人以上)の法定雇用率は
2.0%から2.2%に(国・地方自治体は2.5%)。
〈障害者の「はたらく」〉
・一般就労
・特例子会社
仕事内容は?(企業が別法人に丸投げ、雇用率を買っている?)、継続は?、移動支援は?
・就労継続支援A型事業
(上記3つは要雇用契約)
・就労継続支援B型事業
・生活介護事業
・地域生活支援事業
(福祉型就労)
日本では精神科のベット数が32万人と世界的にも多い…
これからは精神障害者の働く場が求められる。
世界的に発達障害が増加傾向 → 社会的要因・自然増
〈精神障害者の雇用義務化(2018年4月)〉
・先入観を変える
・精神障害は危険?〜事件とマスコミ報道
・精神障害= 統合失調症だけではない
・高学歴の発達障害も多い
〈発達障害は全人口の6.7%〉
(高機能自閉症・アスペルガー症候群、学習障害、ADHD等
こだわり、探究心が強い、マイペース、全体的にIQが高い、自己主張が強い、発想・アイデアが豊か…)
トーマス・エジソン、S.スピルバーグ、スティーブ・ジョブズ、トム・クルーズetc
〈自分に合った仕事を知る〉
・勤務時間、ルール、服装を守らないといけない仕事(事務職、公務員全般)
・知らない人ともうまくコミュニケーションを取り、明るく接する?(サービス・営業)
・一つのことに集中して忍耐強くやる?(工場)
・体力がある?(建設作業・運送・農業)
・臨機応変に問題解決ができる?(マスコミ等)
・穏やかに相手をリラックスできる。ストレスに強い(福祉・サービス)
〈障害者を雇うと業績が上がる〉
●コミュニケーションの促進
●社内の雰囲気の改善
→ 一般社員の仕事上の満足・精神健康度の向上
→ 業績の改善へ
〈合理的配慮義務〉
聴覚障害者に対する配慮として「UDトーク(15ヶ国語に変換される)」。
作業指示・指導・業務マニュアル等