「神奈川県議会日華親善議員連盟」講演会に出席しました。
神奈川県議会と台湾の新北市議会は、姉妹議会を締結して今年で10周年を迎えます。
講師は、昨年札幌から着任された台北駐日経済文化代表處横浜分處 陳桎宏處長。
テーマは「台湾と日本の絆〜神奈川との交流」。
日台関係や最新の台湾事情についてお話をお聞きしました。
総人口は2,353万人(人口密度世界二位)。
基本的価値観は「法治」「民主」「自由」+「人權」。
台湾の為替準備高は4572億ドルで世界5位(1位中国、2位日本 1兆1989億ドル)。
2017年11月の立法委員選挙
→ 初めて「民進党」が与党に(68席)。
学生運動のリーダー5名の政党「時代力量」全員当選で野党第二党。
台湾は国連に属しておらず日台お互いに大使館は無い。
台湾と国交がある国は、わずか22国。
それでも女性の活躍する社会→台湾立法委員(国会議員)の約4割が女性(男70:女43)。
2016年 3度目の政権交代で蔡英文総統(民進党)誕生。
親日とされる「民進党」、さらなる日台交流拡大が期待される。
〈蔡英文の外交政策 〉
●東アジアの平和と安定のため尽力
●国際社会で更なる貢献
●世界に向かう台湾、台湾に向かう世界(台湾の名で国連に加盟するため、友好を呼びかける)
〈国際社会における台湾〉
外交成果として、世界193カ国中167カ国でノービザ適用
2018年 アメリカにて「台湾旅行法」発効
→ 両国高官の訪問が可能に
現在参加している主な国際組織は、APEC、WTO、アジア開発銀行。
今後加入推進しているのが、TPP、WHO、国連気候変動枠組条約、国際民間航空機関、国際刑事警察機構等…
〈日台間の特殊関係〉
植民地時代(1895-1945年)、北海道より優先して台湾にインフラが導入された。
台湾の農業(新渡戸稲造サトウキビ ・磯永吉 蓬莱米)の発展は日本のおかげ。
しばらく冷え込んだ関係も、2011年からは「友好関係發展期」に。
2017年 台日お互いの窓口機関(大使館の代わり)に、国名を表記するようになる。→
「台灣日本関係協会」、「日本台湾交流協會」
日本の台湾への投資件数は世界一、貿易総額は602億ドルで世界3位
人的往来は年々増加、合計650万人(台湾→460万、日本→190万)、
台湾への修学旅行はアメリカを抜き第1位に(262校、4万1878人)。
〈神奈川との友好交流〉
台湾で神になった日本人、森川清治郎は神奈川県横浜出身。
日本統治時代、嘉義県副瀬村派出所勤務だった森川巡査は、治安改善や教育改善等村の発展に貢献しました。
村の中心にある富安宮は、森川巡査が亡くなった後、巡査を慕う地元の人々により建てられ、土地神として祀られています。
●神奈川県と新北市 →
2008年 神奈川県議会と新北市議会友好交流協定、姉妹議会に(今年で10周年)。
2016年 県と新北市で防災相互応援と高校生交流協定を締結。
●観光交流 →
2013年 江ノ島電鉄と台湾電鉄平渓線 友好鉄道協定締結
2015年 京浜急行電鉄が台湾鉄路管理局と友好鉄道協定締結(羽田空港や駅構内に台湾PRパネル、
相互スタンプラリー、結果として台湾観光貢献賞受賞)
2016年 江ノ島電鉄と高雄メトロ、観光連携協定締結