「神奈川県議会 代表質問」初日。
わが会派から嶋村ただし団長、質問補助者に長田議員が登壇しました。
「外国人観光客の更なる誘致促進について」質問がありました。
2017年、外国人旅行者の神奈川県内訪問者数は約244万人で
前年比6%の増加となっていますが、国全体の約19%の増加に比べて
見劣りしていると言わざるをえません。
来年開催するラグビーワールドカップや東京2020オリンピック・パラリンピックを控え、
外国人観光客を増やしていくために、県としてどのように
プロモーション活動や受入環境の整備に取り組んでいくのか知事の見解を問いました。
黒岩知事の答弁は下記のとおりです。
「…ラグビーワールドカップや東京オリンピックの開催は、
県内の観光消費を伸ばしていくビッグチャンスとなります。
そこで県では、観光プロモーションのさらなる強化を検討していきます。
海外のラグビー専門誌にかながわの特集記事を掲載してアピールするとともに、
イギリスやオーストラリアに対して"観光レップ"を設置し、
現地旅行会社やメディアに(ラグビー)決勝の地かながわの観光を
直接強力に発信していきます。
さらに、オリンピック観戦者への取り組みも視野に入れて、
新たに富裕層向けの特別感のある観光地を発掘し、
国内外の旅行者に売り込んでいきます。
また、快適に旅を提供してリピーターになっていただくために、
受入れ環境整備を進めていくことも重要です。
都市公園など県立施設において、外国語表記の案内板や
無料Wi‐Fiといった環境整備とともに、
引き続き民間の整備も支援していく予定です。
さらに、おもてなし人材通訳ガイドを育成する研修を拡充していきます。
ラグビーワールドカップ等最大限に活用して、外国人観光客の持続的な増加をはかり、
地域経済のエンジンを回してまいります」
(再質問に対する知事答弁)「かねてから商店街は観光の核となるという思いから、
商店街観光ツアーを実施してきました。
来年度は外国人観光客をおもてなしするために、
商店街魅力アップ事業費補助金のインバウンド向け支援を拡充していきます」
※民間事業者対象の補助事業は、Wi‐Fi環境の整備や外国語表記の案内板やウェブサイト、
トイレの整備について、1/2の補助を受けられる制度を予算化予定。
※"観光レップ"とは…レップはRepresentativeの略で代理人の訳。
依頼者から委託を受けた現地の観光事情に精通している事業者等が、
依頼者に代わり現地旅行事業者等に対して
観光客誘致のためのセールス活動等を行うもの。
嶋村議員の質問時間70分、質問項目は下記のとおりでした。
1.知事の基本姿勢について
(1) 将来を見据えた新たな政策課題について
(2) 神奈川県まち・ひと・しごと創生総合戦略について
(3) 県税収入の見込みと当初予算編成の考え方について
(4) ともに生きる社会かながわの実現に向けた取組について
(5) 健康寿命延伸に向けた未病指標の展開について
(6) 子どもの未来への支援について
ア 私学助成の拡充について
イ 「かながわ子どものみらい応援団」の今後の展開について
2.県民の安全・安心を守る取組について
(1) 県立がんセンターの放射線治療の診療体制について
(2) 県立病院における人材の確保・定着について
(3) 災害救助法にかかる政令市への権限移譲について
(4) 県警察における組織体制の強化について
(5) 特殊詐欺対策について
3.ラグビーワールドカップ2019及び
東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会に向けた取組について
(1) 東京2020大会に向けた市町村との更なる機運醸成の取組について
(2) 国際
的なスポーツ競技大会を契機とした文化芸術の更なる振興について
(3) 外国人観光客の更なる誘致促進について
(4) 防犯カメラの設置促進について
4.県政の重要課題について
(1) 森林環境税(仮称)の創設について
(2) 企業誘致について
(3) 教員の働き方改革について