「神奈川県議会 東京オリンピック・パラリンピック・
ラグビーワールドカップ特別委員会」県内調査に出席しました。
熊本県アンテナショップの「銀座熊本館(熊本県東京事務所)」を視察。
神奈川県には横浜山下町にアンテナショップ「かながわ屋」がありますが、
オリンピックに向けて、今後世界にどう かながわを発信していくのか?、
熊本県の事例から考察します。
ご説明を頂きましたのは、「くまモン」の育ての親、熊本県東京事務所 成尾雅貴次長。
熊本県知事 蒲島県政の目指すもの →「県民の総幸福量の最大化」
(経済的豊かさ・品格と誇り・安全安心・夢)
「くまモン」の誕生のきっかけは、九州新幹線開通。
100年に一度のチャンスとして、
県にくまもとブランド推進課を立ち上げ、
アドバイザーを依頼した小山薫堂氏の発案から、
「くまもとサプライズ」の旗振り役としてキャラクターが誕生しました。
過去6年累計で、関連グッズの売り上げは3,645億円を超えています。
キャラクターの著作権は県が買い取ったそうです(450〜500万円)。
ロイヤリティーフリーで全国展開へ → 食品は原則として県内事業者のみ
2018年、海外展開で方針転換 → ロイヤリティーを求めることに。
広告代理店と連携して国ごとに申請受付
それを資金に映画等コンテンツづくりに取りかかる!
キャラクターとゲストだけでは「くまもとサプライズ」にならない。
大事なのは「キャスト」、180万人の熊本県民。
それが「くまもとサプライズ」の第二ステージです。
「くまもとサプライズ」とは…県民が普段あたりまえと思い、注目することが少ない熊本県の持つ豊かな自然や歴史、文化など様々なポテンシャルに、県民自身が気づき、再認識する。
それを県外の人から驚かれる『サプライズ』として多くの人に広めていこうという県民運動です。
●自分たちが見過ごしている熊本の「あたりまえの幸せ」を見つけよう!
●自分たちが幸せなら、周りの人も幸せにできる。
●観光客の「あっ、いいね」は、そこに住む自分たちが幸せになること。
2016年4月、熊本地震が起こり、225名が犠牲になりました…
今なお4万4千人以上が仮設住宅に…
一時期くまモンも活動停止。
しかし、プロの漫画家の皆さんの「くまモン頑張れ絵」やデザイナー、スポーツ選手等の応援。
5月5日に活動を再開、
くまモンが"熊本のシンボル"となったのです。
「県庁職員みんな、『県民のために』という志は誰もが持っていると自負しています」
「銀座熊本館」は、全国に先駆けて30年以上前から運営するアンテナショップです。1,000点の商品を扱い、年商約4億円。
1F「くまもとプラザ」は特産品や直送の野菜等物販、
2Fは、観光コーナーとくまモングッズを販売する「くまもとサロン」と
酒と飲食が出来る「ASOBI・Bar」があります。
3Fは、くまもとビジネス推進課、くまもとセールス課で、企業誘致等に取り組んでいます。